務安済州(ムアン・チェジュ)航空惨事旅客機の機長と務安空港の管制官らが交わした交信内容が、早ければ3日確保される見通しだ。
国土交通部は1日、政府世宗(セジョン)庁舎で開かれた記者ブリーフィングで、「航空鉄道事故調査委員会(事調委)が、音声記録装置(CVR)から抽出した資料を音声ファイルの形態に切り替える作業を行っている」とし、「この作業は、今日から2日間程度かかるという意見を聞いた」と明らかにした。CVRとは、管制機関と乗務員間の交信内容、操縦室乗務員間の対話、航空機の作動状態の音および警告音などを録音する装置だ。機内音声記録は、管制官面談記録などと対照することができ、事故原因を明らかにする主要資料として活用される。ただ、音声ファイルは外部に公開されない。国土部側は、「調査が行われている状況で、証拠資料が露出すれば、客観的調査の進行に問題があるだろう」と説明した。
交信内容の確保が進展しているのとは異なり、航空機の詳細運航情報が含まれた飛行記録装置(FDR・写真)の分析は、少なくとも1ヶ月以上かかるという観測が出ている。FDRが破損したためだ。国土部は、破損したFDRを米ワシントンにある国家交通安全委員会(NTSB)の本部に送って分析することを決めた。
一方、昨年12月31日夜、航空機製作会社であるボーイングの関係者2人が追加で入国した。計22人(韓国側12人、米国側10人)からなる合同調査チームが、現場で機体やエンジンなどの残骸の状態を確認し、鳥類の痕跡に関する肉眼調査などを開始する計画だ。
イ・チュクボク記者 bless@donga.com