コンジン法師からバーガー菩薩まで…「シャーマンの国」になった大韓民国
Posted January. 03, 2025 08:46,
Updated January. 03, 2025 08:46
コンジン法師からバーガー菩薩まで…「シャーマンの国」になった大韓民国.
January. 03, 2025 08:46.
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「韓国検察、『尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と関係のある』シャーマンを逮捕」昨年12月18日(現地時間)、英国のインディペンデント紙が、「コンジン法師」で知られているチョン・ソンベ氏(64)の逮捕ニュースを伝えた記事のタイトルだ。見出しからチョン氏がシャーマンだと書いている。大統領夫妻と交流があったとされるチョン氏は、2022年初めに尹氏の大統領選挙陣営で活動したという疑惑で「シャーマン論議」が起きて以降、公の舞台から姿を消した。しかし、最近、再び浮上した。「12・3非常戒厳」後、様々な事件に登場する人物がシャーマニズムと関連しているため、海外メディアの関心も高まっている。インディペンデント紙は、「複雑な歴史を持つ韓国のシャーマニズムは、政治との関連性で物議を醸した」と報じた。シャーマンが関与した韓国の政治的論議は今に始まったことではないという趣旨だ。いつの間にか、韓国を「シャーマンの国」と見る視線が鎌首をもたげている。チョン氏だけではない。「戒厳秘線(影の実力者)」と指摘されたノ・サンウォン元情報司令官の存在も物議を醸している。陸軍士官学校首席入学後、軍で出世街道を走っていたノ氏は、性スキャンダルで軍服を脱いだ。その後、「アギ菩薩」という看板が掲げられた京畿道安山市(キョンギド・アンサンシ)のある占い店で暮らしたという。ノ氏は、全羅北道群山市(チョンラプクト・グンサンシ)のある占い店を訪れ、「戒厳報告ライン」である金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官が自分を裏切るかどうかを尋ねたこともあった。ノ氏が専業シャーマンであったかどうかは不明だが、少なくともシャーマン信仰に没頭していたことは間違いなさそうだ。ノ氏が京畿道安山市のロッテリアでハンバーガーを食べながら戒厳を謀議したということが明らかになり、「バーガー菩薩」という別名まで付けられた。日常生活で庶民の疑問や不満を解消してくれる普通のシャーマンまで罵倒する必要はない。しかし、大統領のような権力者が非論理的、非科学的なシャーマニズムに没頭し、このような人々に頼ることは深刻な問題だ。いくら政治家にとって一票が重要とはいえ、絶対に味方にしてはいけない部類もある。国家の主要政策や政府関係者の判断にシャーマニズムが影響を及ぼしたのではないかという疑惑まで生まれる。このような事態は、尹大統領自身が招いた面がある。尹大統領は2022年初めにチョン氏と関連したシャーマニズム論議が起きた時、「私たちの党関係者に(チョン氏を)紹介されて挨拶したことがある」と関係を一部認めた。そのうえで、「(チョン氏はシャーマンではなく、)法師と聞いている」とし、少なくとも非凡な世界に身を置いた人物であることは知っていたと言った。ノ氏も、尹大統領が戒厳を事前に協議したと唯一認めた最側近である金氏と親交があった。このあたりで国民は、大統領選当時、手のひらに「王」の字を書いてテレビ討論会に出た尹大統領の姿を想起する。韓国は、世界経済10位圏の経済大国であり、ノーベル文学賞受賞者まで輩出した文化大国だ。記者が2021年カイロ特派員だった時に会った第3世界の人々は、韓国をロールモデルにしなければならない国と考えていた。あるエジプト人は、先端技術を扱った映画を見るたびに韓国が思い浮かぶと言った。彼が今、「韓国は一体どんな国なのか」と聞いたら、どう答えたらいいのか。簡単ではないだろう。
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「韓国検察、『尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と関係のある』シャーマンを逮捕」
昨年12月18日(現地時間)、英国のインディペンデント紙が、「コンジン法師」で知られているチョン・ソンベ氏(64)の逮捕ニュースを伝えた記事のタイトルだ。見出しからチョン氏がシャーマンだと書いている。大統領夫妻と交流があったとされるチョン氏は、2022年初めに尹氏の大統領選挙陣営で活動したという疑惑で「シャーマン論議」が起きて以降、公の舞台から姿を消した。しかし、最近、再び浮上した。
「12・3非常戒厳」後、様々な事件に登場する人物がシャーマニズムと関連しているため、海外メディアの関心も高まっている。インディペンデント紙は、「複雑な歴史を持つ韓国のシャーマニズムは、政治との関連性で物議を醸した」と報じた。シャーマンが関与した韓国の政治的論議は今に始まったことではないという趣旨だ。いつの間にか、韓国を「シャーマンの国」と見る視線が鎌首をもたげている。
チョン氏だけではない。「戒厳秘線(影の実力者)」と指摘されたノ・サンウォン元情報司令官の存在も物議を醸している。陸軍士官学校首席入学後、軍で出世街道を走っていたノ氏は、性スキャンダルで軍服を脱いだ。その後、「アギ菩薩」という看板が掲げられた京畿道安山市(キョンギド・アンサンシ)のある占い店で暮らしたという。ノ氏は、全羅北道群山市(チョンラプクト・グンサンシ)のある占い店を訪れ、「戒厳報告ライン」である金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官が自分を裏切るかどうかを尋ねたこともあった。ノ氏が専業シャーマンであったかどうかは不明だが、少なくともシャーマン信仰に没頭していたことは間違いなさそうだ。ノ氏が京畿道安山市のロッテリアでハンバーガーを食べながら戒厳を謀議したということが明らかになり、「バーガー菩薩」という別名まで付けられた。
日常生活で庶民の疑問や不満を解消してくれる普通のシャーマンまで罵倒する必要はない。しかし、大統領のような権力者が非論理的、非科学的なシャーマニズムに没頭し、このような人々に頼ることは深刻な問題だ。いくら政治家にとって一票が重要とはいえ、絶対に味方にしてはいけない部類もある。国家の主要政策や政府関係者の判断にシャーマニズムが影響を及ぼしたのではないかという疑惑まで生まれる。
このような事態は、尹大統領自身が招いた面がある。尹大統領は2022年初めにチョン氏と関連したシャーマニズム論議が起きた時、「私たちの党関係者に(チョン氏を)紹介されて挨拶したことがある」と関係を一部認めた。そのうえで、「(チョン氏はシャーマンではなく、)法師と聞いている」とし、少なくとも非凡な世界に身を置いた人物であることは知っていたと言った。ノ氏も、尹大統領が戒厳を事前に協議したと唯一認めた最側近である金氏と親交があった。このあたりで国民は、大統領選当時、手のひらに「王」の字を書いてテレビ討論会に出た尹大統領の姿を想起する。
韓国は、世界経済10位圏の経済大国であり、ノーベル文学賞受賞者まで輩出した文化大国だ。記者が2021年カイロ特派員だった時に会った第3世界の人々は、韓国をロールモデルにしなければならない国と考えていた。あるエジプト人は、先端技術を扱った映画を見るたびに韓国が思い浮かぶと言った。彼が今、「韓国は一体どんな国なのか」と聞いたら、どう答えたらいいのか。簡単ではないだろう。
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