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「正々堂々と捜査を受ける」と言った尹大統領が「官邸籠城」、与党も「自ら出頭すべき」

「正々堂々と捜査を受ける」と言った尹大統領が「官邸籠城」、与党も「自ら出頭すべき」

Posted January. 04, 2025 08:36,   

Updated January. 04, 2025 08:36

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「公捜処(高位公職者犯罪捜査処)が想像を絶するほどの眼中無人、眼中無法ぶりだ」

公捜処や警察庁国家捜査本部で構成された合同捜査本部が3日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の逮捕状執行に乗り出すと、尹大統領側の石東炫(ソク・ドンヒョン)弁護士はこれを猛批判した。内乱罪の疑いを受けている尹大統領が召喚要求を拒否したのに続き、今回は逮捕状の発付過程を問題にして抵抗に出たのだ。しかし、検事総長出身で聖域なき「公正な捜査」を強調していた尹大統領が極右ユーチューバーたちに手紙を送り、「最後まで戦う」と主張し、警護処などを動員して「官邸籠城」に入ったと批判されている。

●「人の幕」で拒否する尹大統領

尹大統領の逮捕状執行のため、同日、ソウル龍山区漢南洞(ヨンサンク・ハンナムドン)の官邸に進入した合同捜査本部関係者は、官邸前で並んでスクラムを組んだ警護処と軍部隊、大統領室職員によって制止された。尹大統領が3度の召喚調査要請に応じないため、裁判所が逮捕状を発付したが、今回は警護処などを動員した「人の幕」で調査を拒否した。与党関係者は、「尹大統領の逮捕令状が執行され、官邸から連れ出された瞬間、陣営は維持する力を失い、急速に崩壊するしかない」とし、「マジノ線という判断だ」と話した。

尹大統領は、国会の1回目の弾劾訴追案の採決を控えた昨年12月7日、国民に向けた談話で、「今回の戒厳宣布と関連して、法的・政治的責任の問題を回避しない」と発言したが、自分に対する捜査が本格化すると、違法な逮捕状であるとして捜査協力を拒んでいる。

尹大統領の弁護団は逮捕状が発付されると、「権限がない機関が請求した令状が発付された」とし、憲法裁判所に権限争いの審判と逮捕状効力停止仮処分申請を出した。警護処も、尹大統領の身辺安全に対する対策なしに官邸の門を開けることはできないという立場だ。

特に、尹大統領は1日、官邸前でデモを行った極右ユーチューバーなど支持層に宛てた手紙で、「私はリアルタイム配信のユーチューブを通じて皆さんが苦労している姿を見ている」とし、「皆さんと共にこの国を守るために最後まで戦う」と主張した。事実上、支持者に対して「官邸前に集まって自分を守ってほしい」というメッセージを出したのだ。尹大統領側を代理する弁護士は同日、憲法裁の弾劾審判第2回弁論準備期日で、「大統領は孤立した弱者になった。(大統領側で)一言でも発言すれば袋叩きにあう」と述べ、支持層を刺激した。

合同捜査本部は同日、令状執行を妨害した朴鍾俊(パク・ジョンジュン)警護処長と次長を特別公務執行妨害の容疑で立件し、4日までに出頭を要請した。しかし、尹大統領側は、「大法院(最高裁)の判例は正当な公務執行を前提としている。適法な公務執行ではないため、公務執行妨害にはならない」とし、「むしろ、公捜処が警護処を阻止したり、公務執行妨害で逮捕する場合、涜職暴行であり、違法監禁になる」と反論する。

●与党内部でも、「自ら出頭しなければ」

これにより、尹大統領が事実上、捜査に協力する意思がないことを明らかにしたとみられている。警護処はこれまで、軍事上の秘密などの場合、責任者の承諾なしに家宅捜索をすることができないという刑事訴訟法110、111条を根拠に、大統領室や官邸などに対する家宅捜索も3度にわたって阻止した。尹大統領が3度にわたる出頭要請に応じなかったため、裁判所は尹大統領の逮捕令状に「刑事訴訟法110条と111条の適用は例外とする」という趣旨の文言まで記載したにもかかわらず、「違法な令状」として拒否したのだ。

与党「国民の力」内部でも、「尹大統領が非合理的な法論理の背後に隠れ、法をすり抜ける姿を見せている」という批判が出ている。弾劾に賛成した金相旭(キム・サンウク)議員は3日、電話取材に対して、「大統領が捜査に協力せず、取るに足りない法律知識で卑怯にも隠れている」とし、「大統領として正々堂々と捜査を受けるという約束を守らなければならない」と強調した。


黃炯? constant25@donga.com