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イ・ジョンジェ「ギフンのように良心と行動が必要な時代になったようだ」

イ・ジョンジェ「ギフンのように良心と行動が必要な時代になったようだ」

Posted January. 06, 2025 08:37,   

Updated January. 06, 2025 08:37

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「ギフンの『良心』が今の私たちの社会に必要なのではないかと思います。つまり逃げたり避けたりせず、行動する人物です」

「イカゲーム」シーズン1に続きシーズン2でも主人公のギフン役を演じた俳優イ・ジョンジェ氏(53)は3日、ソウル鍾路(チョンノ)区のあるカフェで行われたインタビューで、考え込んだ後にこのように語った。ギフンのように不器用だが、善意のある人物が韓国社会に必要だという意味のように聞こえた。

イ氏は「良心を守るというのは、一見簡単そうに見えるが、追い込まれた状況でそのような選択をするのは簡単ではない。自分だけ隠せば、その状況を免れたり、回避したりすることができるからだ」とし、「もどかしい面もあるが、世の中にはギフンのような人が必要だ」と付け加えた。

昨年12月26日、「イカゲーム」シーズン2が公開されて以来、韓国メディアの取材に初めて応じたイ氏は、この日だけはシーズン1のギフンのように明るく陽気な雰囲気を漂わせていた。シーズン2で終始、重い表情だったギフンの重荷を下ろしたような感じだった。

シーズン2に対する評価が割れていることについて問われると、「途中採点のようでむしろよかった」とし、「視聴者の反応に言い訳をしたり、作品の意図を説得したりしたくない。シーズン3が公開されれば、多くの方の疑問が自然に解消されると思う」と話した。

しかし、シーズン1とシーズン2の演技トーンが変わったという評価については積極的に釈明した。「シーズン1の後半で見せた『赤毛』のギフンを土台にシーズン2のギフンを作り上げた」とし、「シーズン1のゲームが終わった後、ギフンはもう完全に別人になった」と説明した。

「これまで多くのキャラクターを演じてきたが、ギフンが一番気の毒でした。目的を果たすとしても、再び過去の明るく前向きな姿に戻れるだろうかと思いました。演技をしながらも可哀そうで胸が痛かったです」

シーズン2の撮影中、最も記憶に残る思い出として、初めて撮影セットに入った時を挙げた。「緑色のジャージを着て、セットのドアをすぐに開けることができなかった」とし、「まるでセットに入るのが、シーズン1の地獄のような状況に戻って演技するような気がしてプレッシャーを感じた」と語った。そのためだろうか。「(セットの入り口の)取っ手を握ったまま、6、7秒間ためらった」という。

1993年にデビューし、演技生活32年目を迎えるベテランも、視聴者に何か伝えたい言葉があるだろうか。「取り敢えずシーズン2を見てください。心からお願いします(笑)」


イ・ホジェ記者 hoho@donga.com