トランプ氏の大統領就任(20日)を2週間後に控えた中、ロシアと戦争中のウクライナのゼレンスキー大統領(写真)が、「トランプ氏は飛行機で(ウクライナに)到着する初の指導者になるだろう」と話した。「就任後24時間以内のウクライナ戦争の終結」を公言してきたトランプ氏が、就任して迅速に終戦交渉へ導くことを望むという趣旨とみられる。
5日、RBCウクライナなど現地メディアによると、ゼレンスキー氏は同日、米国のコンピューター科学者でポッドキャスターのレックス・フリードマン氏と3時間にわたって行ったインタビューで、「戦争は終わるだろう」とこのように強調した。ゼレンスキー氏は、「これ(トランプ氏の訪問)は象徴的なことになるだろう」とも述べた。
ゼレンスキー氏は、「(1月)25日か他の日に、私たち(ウクライナ)はまずトランプ氏と共に座るだろう」とし、「私たちは戦争を終わらせ、ロシアのプーチン大統領を止める方法について同意することになるだろう」とも述べた。また、「トランプ氏がウクライナに強力な安全保障を提案すれば、ロシアと対話することができる」と付け加えた。ゼレンスキー氏は、トランプ氏の最側近として浮上した実業家のイーロン・マスク氏については、「自力で成功した人を尊敬する」と述べた。マスク氏の好感を得て、トランプ氏側とより友好的な関係を形成しようという発言とみられる。
ゼレンスキー氏は、北朝鮮軍の被害は大きいが、今後派兵規模がさらに大きくなる可能性があると見通した。そして、「北朝鮮軍は1万2千人が到着し、今日まで3800人が死亡または負傷した」とし、「北朝鮮は独裁国家なので、命令で50万人まで動員することができる」と述べた。
一方、ウクライナは、北朝鮮軍が派遣された地域であるロシア南西部のクルスクで攻勢を強化している。キーウ・インディペンデント紙によると、ウクライナ「偽情報対策センター」のアンドリー・コバレンコ所長は5日、ウクライナ軍がクルスク州でロシア軍を複数のルートで攻撃したと主張した。ただし、ウクライナ軍の公式発表はなかった。
趙은아 achim@donga.com