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務安空港に配属された管制官が辞職

Posted January. 07, 2025 08:33,   

Updated January. 07, 2025 08:33

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済州(チェジュ)航空機惨事で航空管制の重要性が浮き彫りになったが、多くの地方空港では管制員の確保に苦戦している。特に惨事が起きた務安(ムアン)空港では、欠員補充の過程で一部の管制官が辞表まで出したことが分かった。管制官不足で地方空港の安全が脅かされているという指摘が出ている。

6日、航空業界によると務安空港に配属されている管制官は計7人。このうち昨年12月29日の済州航空機事故発生時に勤務していた2人は業務から外された状態だ。これを受けて、務安空港を管理する釜山(プサン)地方航空庁(釜航庁)は、近隣空港の管制官を務安空港に派遣して人員を補充する計画だった。しかし、この過程で務安空港に配属された管制官1人が辞職し、同時期にもう1人の釜航庁所属の管制官も辞表を提出した。

航空業界では、管制官の過重な業務と劣悪な待遇が累積し、人材離脱につながっているとの指摘が出ている。現在、釜航庁は務安、金海(キムヘ)、大邱(テグ)、麗水(ヨス)、蔚山(ウルサン)など9つの空港を管理しているが、管制官は合計で約50人しかいない。これは国際民間航空機関の推奨基準の半分に過ぎない。人手は少ないが、業務量は多い。国土交通部などによると、2023年に務安空港管制塔は1日平均111機に対する管制業務を行った。これは他の地方空港の約3倍だ。

これに対し航空業界では、民航機運航をしていない一部の空港運営を一時休止してでも、管制官を確保すべきだという指摘まで出ている。ある管制官は「管制官不足は人員ローテーションでは解決できない。管制官の待遇改善などを通じて必要な人員を確保することが最も急務だ」と話した。


ピョン・ジョングク記者 bjk@donga.com