尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に対する逮捕令状の執行を阻止した疑い(特殊公務執行妨害)を受けている朴鍾俊(パク・ジョンジュン)大統領警護処長が、警察の2度目の出席を要求した7日にも出席を拒否した。警察は同日、3度目の出席要求を通知した中で、朴処長が引き続き応じなければ逮捕令状を申請する方向で検討中だ。警察は尹大統領に対する2度目の逮捕令状執行を控え、警護処への圧力をかけるため、「官邸での逮捕阻止」に関わった警護処の部長以上を全員立件する案も検討しているという。
警察庁・国家捜査本部の特別捜査団(特捜団)は同日、朴処長に「10日までに出席して調べを受けろ」という3度目の出席要求書を送った。特捜団は、朴処長が引き続き出席しなければ、身柄確保のために逮捕令状の申請案も検討しているという。さらに、金成勲(キム・ソンフン)警護処次長に対しても、出席要求に応じなければ逮捕令状を申請する案を一緒に検討している。
警察は、すでに立件された朴処長、金次長ら警護処指揮部4人のほかにも、大統領逮捕阻止に加わった警護処部長以上の幹部全員を立件する案も検討中だという。尹大統領の逮捕令状執行のための事前作業として警護処から取り除くという意図とみられる。
朴処長は3日、1回目の逮捕令状執行の試み当時、警察が警護処の支援要請を拒否すると、李鎬永(イ・ホヨン)警察庁長職務代行に電話で怒ったという。当時、この職務代行が警護処の要求を拒否し「司法的な次元で警察力が動員されるのは正しくないと考えている」という趣旨で答えると、朴処長は「分かった」と言って怒ったという。当時、官邸に実際に入った警察の逮捕組は57人だったことも確認された。投入された警察は全部で120人(機動隊を除く)だったが、約20人は現場で警護処職員を現行犯で逮捕する状況に備えて後方で構え、残りは官邸の外にいたという。
チェ・ウォンヨン記者 キム・ミンジ記者 o0@donga.com