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「12・3与党本部」の50人と「1・6官邸」の40人、そして「果川上陸作戦」

「12・3与党本部」の50人と「1・6官邸」の40人、そして「果川上陸作戦」

Posted January. 08, 2025 08:24,   

Updated January. 08, 2025 08:24

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与党「国民の力」の議員約40人が、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に対する1回目の逮捕令状の執行期限の最終日である6日午前、ソウル市漢南洞(ハンナムドン)の大統領官邸前に集まった。彼らの代表格である金起炫(キム・ギヒョン)議員は、「高位公職者犯罪捜査処(公捜処)には内乱罪の捜査権限がない」と主張した。その場にいた李喆圭(イ・チョルギュ)議員は同日午後、警察庁を訪れ、「警護処の逮捕拒否は当然の権利」と述べた。官邸前の議員は確認されただけで44人で、党所属108人の4割を超える。権寧世(クォン・ヨンセ)非常対策委員長と権性東(クォン・ソンドン)院内代表はいなかったが、2人の秘書室長は参加した。

「国民の力」は、「個人の資格で行った」と言ったが、彼らの漢南洞集会は、政権与党である「国民の力」がいかに国民感情と常識からかけ離れているかを示している。44人は、もし公捜処がその日、大統領の逮捕を試みたならば、警護処の物理的阻止に参加した可能性が高い。今緊急なのは、大統領の捜査を通じて戒厳の真相を明らかにし、憲法裁判所の審判を通じて尹氏の法的地位を判断することだ。これにより、国家の混乱を一日も早く収拾しなければならない。しかし、漢南洞44人は「違法令状」云々し、公権力を無力化し、時間を引き延ばし、有利な選挙日程を作ることに関心があるようだ。

彼らの行動は「12・3戒厳」の夜を想起させる。あの夜、国会で戒厳解除に賛成票を投じた190人の議員のうち、与党所属は18人にすぎなかった。親尹の主流に近い約50人は採決に参加せず党に留まり、本会議場での採決の様子をテレビで視聴した。戒厳解除の時は知らん顔していた彼らと、令状執行に反対する44人は相当数重複している。「国民の力」は、大統領と距離を置きながらも、親尹主流が繰り広げる大統領擁護の場外行動は傍観し、一部の強硬支持層の世論をうかがっている。

権寧世非対委体制が任命した金玟秀(キム・ミンス)報道官が活動初日の6日に辞任したのは、このような与党の問題を圧縮的に示している。金玟秀氏は戒厳宣布の2日後の昨年12月5日、右派のユーチューブに出演し、京畿道果川(キョンギド・クァチョン)所在の中央選挙管理委員会に軍が投入されたことをめぐって、「果川上陸作戦だ。さすが尹錫悦だ。一撃を見せてくれた」と称賛した。金玟秀氏は、戒厳の正当性と不正選挙の可能性をずっと取り上げてきた。にもかかわらず、何の制約もなく報道官に抜擢され、任命された。与党の警報システムに問題があると言わざるを得ない。