トランプ米次期政権の駐韓米国大使候補として、韓国系のミシェル・パク・スティール元共和党下院議員(70)が候補に挙がっていると報じられた。
米国の保守系オンラインメディア「ニュースマックス」は、マイク・ジョンソン下院議長が昨年12月27日、トランプ氏にスティール氏を次期駐韓大使に推薦したと報じた。ケビン・マッカーシー、ニュート・ギングリッチ氏ら共和党所属の元下院議長もスティール氏の推薦に参加したという。
この事案に詳しい外交筋は、東亜(トンア)日報の電話取材に対し、スティール氏の大使起用について「可能性がある」と話した。ただ、変数が多く、早急に判断するのは難しい状況だと付け加えた。
スティール氏は1955年にソウルで生まれ、20歳の時に米国に移住した。92年、カリフォルニア州ロサンゼルスの暴動をきっかけに政治に入り、カリフォルニア第45区の下院議員を2期務めた。しかし、昨年11月の選挙で3期目に失敗した。
スティール氏は2021年1月、トランプ氏に対する下院の弾劾訴追案の採決時に反対票を投じた。昨年の大統領選挙に出馬したトランプ氏をいち早く支持した「親トランプ」だ。トランプ氏も昨年11月、スティール氏を「米国第一の愛国者」と称賛した。
外交関係者の間では、アリソン・フッカー元国家安全保障会議(NSC)韓国担当局長なども駐韓大使候補として名前が挙がっている。フッカー氏は、第1次トランプ政権当時、米朝実務交渉に何度も関与した。一部では、外交官出身の人物の駐韓大使の起用も予想されている。
一方、フィリップ・ゴールドバーグ駐韓大使は2年6ヵ月の任期を終え、7日に米国に帰国した。バイデン政権は、新大使が着任するまでの間、ジョセフ・ユン元国務省北朝鮮政策担当特別代表を「臨時代理大使」として派遣する。
洪禎秀 hong@donga.com