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「ファン・インホ、フロントマン、オ・ヨンイルの3つのキャラクターと闘った」 李秉憲が振り返るイカゲーム2

「ファン・インホ、フロントマン、オ・ヨンイルの3つのキャラクターと闘った」 李秉憲が振り返るイカゲーム2

Posted January. 09, 2025 09:00,   

Updated January. 09, 2025 09:00

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「ファン・インホ、フロントマン、オ・ヨンイル。3つのキャラクターをめぐって自分と絶えず闘いました」

「イカゲーム」シーズン2でフロントマンを演じた俳優の李秉憲(イ・ビョンホン)さん(54)は8日、東亜(トンア)日報のインタビューで、演技で最も大変な点を尋ねると、しばらく考えた。撮影のたびにいつも、妻を失って挫折する刑事「ファン・インホ」と人間に対する信頼を失ったまま残酷なゲームを進行する「フロントマン」、001番に潜入して他の参加者と会う「オ・ヨンイル」の心を一緒に顔に込める過程に苦労したという。

「ペアを組むゲームが記憶に残っています。2人がペアを組むのですが、ジョンベ(イ・ソファン)の前で他の人を殺すんです。その瞬間、私の顔にすべてのキャラクターの姿が重なってほしいと思いました」。

1991年のデビュー後、「共同警備区域JSA」、「甘い人生」など様々な作品で演技力が認められた李さんにとっても、「イカゲーム」シーズン2は簡単ではない作品だった。顔を隠して、時には代役を務めたシーズン1とは違い、正体を明らかにしながらも感情を凝縮して表現しなければならなかったからだ。

李さんは、「表面的にはフロントマンは、ギフン(李政宰)が人間の本性が『ゴミ』であることに気づくことを望んでいる」とし、「しかし、一方では自分と違う信念を守ろうとするギフンに『劣等感』を感じたりもする。より深い内面では、ギフンの考えが正しいことを願う気持ちもある」と説明した。

視聴者がフロントマンの正体を知っている状況も、李さんが演技で悩んだポイント。シーズン1でオ・イルナム(呉永洙)は後半に正体が明らかになり、大きな反転を見せた。一方、シーズン2では、参加者と違って視聴者はフロントマンの正体を知っている。李さんは、「視聴者と私が『秘密の計画』をともに成し遂げなければならなかった」とし、「私が見せなければならない『感情線』を絶えず黄東赫(ファン・ドンヒョク)監督と調整した」と語った。

2009年映画「G.I.ジョージ」に悪役忍者として出演するなど、米ハリウッド作品に何度も出演した李さんにとっても、「イカゲーム」のマーケティングは異色の経験だった。李さんは、「ハリウッドで初めて作品を撮った後、『世の中に私を知らない人はいないだろう』と思ったが、誰も私を知らなかった」とし、「シーズン2の広報のために海外を回り、緑色のトレーニング服を着たファンを見て妙な気分になった」と笑った。

「シーズン2では、『ヒーローごっこは終わったのか』という台詞が最も記憶に残っています。大義のために小さなことを犠牲にしようというギフンを見つめる私の目も」。


イ・ホジェ記者 hoho@donga.com