現代(ヒョンデ)自動車グループの鄭義宣(チョン·ウィソン)会長が、「パーフェクトストーム(超大型経済危機)」を予告してからわずか3日で、現代自動車グループが今年24兆ウォンを超える歴代最大規模の国内投資を行うことにした。政治的不確実性と内需低迷、ドナルド·トランプ政権2期目の発足など、国内外の情勢変化に先手を打って対応し、危機を克服するという布石だ。
現代車グループは9日、今年24兆3000億ウォンを国内に投資すると発表した。昨年の執行額(20兆4000億ウォン)より3兆9000億ウォン(19%)増加した金額で、年間基準では歴代最大規模だ。現代自動車グループは「今年は不確実性が増す中で、危機を乗り越えて将来の成長エンジンを確保するためには、持続的でかつ安定的な投資が不可欠だ」と投資の背景を説明した。
現代自動車グループはまず、「将来の成長エンジン」を確保するため、研究開発(R&D)に最も多くの投資を行う。R&D分野に11兆5000億ウォン、生産施設などのインフラ(基盤)に12兆ウォン、戦略投資に8000億ウォンを投入する。
現代自動車を除く4大グループは、まだ投資計画を発表していない。ソウル大学経済学部のアン·ドンヒョン教授は「政権によって政策が急激に変わる国内事情を考慮すると、政治的安定は企業が投資を決定する上で不確実性を減らす最も重要な要素だ」と話した。
キム・ヒョンミン記者 kalssam35@donga.com