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三星ディスプレイ、世界初のノートPC向け巻き取り型OLEDを量産

三星ディスプレイ、世界初のノートPC向け巻き取り型OLEDを量産

Posted January. 10, 2025 08:58,   

Updated January. 10, 2025 08:58

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三星(サムスン)ディスプレイが今年4月から世界初のノートPC向け巻き取り型(ローラブル)有機発光ダイオード(OLED)を量産する。

三星ディスプレイは8日(現地時間)、米ラスベガスで行われている世界最大規模のテクノロジー見本市「CES2025」でメディア招待イベントを開催し 、レノボの新製品「ThinkBook Plus G6 Rollable 」(写真)にロール可能なディスプレイを供給すると発表した。 レノボは前日、ノート型パソコンを公開し、6月の発売を予告した。

レノボの「ThinkBook Plus G6 Rollable 」は、キーボードの下にローラブルディスプレイの一部が収納される製品構造となっている。通常時は14インチ5対4アスペクト比の 一般的なノートパソコンに見えるが、特定ボタンを押して画面を「ロールアウト(Roll out)」すると、画面が垂直方向に約50%ほど拡張し、16.7インチ8対9アスペクト比の大画面に変わる。縦がより長い画面を活用したマルチタスクに有利だ。

三星ディスプレイは、レノボに供給するローラブルディスプレイに「エコスクエアOLED」を採用した。偏光板を除去し、新しいパネル積層構造を採用した技術で、パネル厚さの低減と約30%の消費電力削減効果がある。プラスチック素材の偏光板を使用しないため、環境にやさしい技術として評価されている。三星ディスプレイは、プレミアムスマートフォン用パネルにこの技術を採用してきたが、ノート型パソコン用パネルには今回が初めてだ。

同社関係者は「ローラブルディスプレイの特性上、画面全体にストレスがかかる可能性がある。長年のフォルダブル生産経験を基に、ローラブル製品の耐久性を確保した」とし、「ローラブル技術がノートパソコンの携帯性と使用体験に革新的な変化をもたらすだろう」と話した。


パク・ジョンミン記者 blick@donga.com