国際通貨基金(IMF)が、政府の直接・間接的支援で急成長を遂げた韓国の重工業の成功例を参考に、他の国々も未来産業への「戦略的支援」を検討しなければならないと提言した。
15日、「産業化と大規模推進:理論と韓国の実証的事例」と題したIMFの報告書によると、IMFは1970年代に韓国が重工業の競争力強化のために推進した様々な支援政策が企業の技術導入を促進し、地域経済にも肯定的な波及効果をもたらしたと分析した。当時、韓国政府は外国からの技術導入を促進する「一回性補助金」支給と研究開発(R&D)や生産工程改善のための税制恩恵、金融支援などを実施した。IMFは「韓国が産業構造を重工業中心に転換したのは、その後、韓国経済の長期的な成長の基盤になった」と指摘した。
報告書では、他の国々が韓国の成功例を参考にして税制優遇の強化やR&D投資の拡大など、未来成長産業の育成政策を樹立しなければならないとも提言している。漢城(ハンソン)大学のキム・サンボン経済学科教授は、「IMFの提言は現在の韓国状況にもそのまま適用できる」とし、「未来成長エンジン確保のために新産業の技術開発や人材育成などに税制・金融支援が積極的に行わなければならない」と強調した。
世宗市=チョン・スング記者 soon9@donga.com