
金海(キムへ)空港でのエアプサン旅客機の火災の原因を解明するための現場鑑識が、3日から始まる。現場鑑識が見送られた理由は、雨のためだ。両翼に搭載されている16トン規模の航空油はそのままにして、鑑識が行われる予定だ。
31日、国土交通部の航空鉄道事故調査委員会は説明資料を出し、「週末に予想される雨の状況を考慮し、現場鑑識を2月3日行うことに決めた」とし、「雨が降る中で現場鑑識を行えば、試料採取や分析、分類作業などが連続的に行われがたいためだ」と明らかにした。気象庁によると、1日に金海空港のある釜山一帯に雨が降る確率は60~70%だ。事調委は、機体を3次元の立体映像で撮影後、テントで覆って毀損されないよう保護する計画だと付け加えた。
2回目の爆発の懸念が提起された燃料は除去せず、現場鑑識を進めることにした。フランスの事故調査当局(BEA)や国立科学捜査研究院、消防、警察などが参加した合同調査チームの安全点検の結果、2回目の爆発リスクは大きくないという判断を下したという。
燃料をすべて空にし、火災のリスクのある油滴を意味する油蒸気まで完全に除去するためには、少なくとも3日以上が必要だ。こうなれば、現場鑑識があまりにも遅くなるという懸念が出たりもした。
現場鑑識は、最初の発火地点と発火原因を探すことに重点を置くものと見られる。現在、エアプサンや搭乗客の証言を総合すれば、機内の上部棚(オーバーヘッドビン)の内部にあった乗客の所持品から火災が起きた可能性が高い。航空機の整備不良で火災が発生したのではないかも、解明しなければならない部分だ。
同日、合同調査チームは、現場鑑識の着手のために爆発リスクのある非常酸素容器などを除去するなど、現場のリスク管理評価を終えた。胴体下部の貨物室にあった乗客委託手荷物は、セキュリティ点検後エアプサンに渡した。エアプサン側は、「できるだけ早く、顧客に渡す」と明らかにした。
イ・チュクボク記者 bless@donga.com