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北朝鮮、南北「航空ホットライン」まで断絶を図る…昨年末ICAOに要請

北朝鮮、南北「航空ホットライン」まで断絶を図る…昨年末ICAOに要請

Posted February. 13, 2025 09:15,   

Updated February. 13, 2025 09:15

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が2023年末に南北関係を「敵対的な2国間関係」と規定し、韓国に対する様々な遮断措置を講じた中、最近、南北の「航空ホットライン」まで断とうとする動きが確認されたことが分かった。1997年に開通した南北航空管制網は、これまで南北関係が悪化した時にも維持されてきたが、北朝鮮がこれを断とうとしたのは異例だと指摘されている。

12日、複数の政府消息筋によると、北朝鮮は昨年末、国際民間航空機関(ICAO)側に南北航空管制網の断絶を要請したという。ICAOはシカゴ条約(国際民間航空条約)に基づいて設立された国連専門機関で、韓国と北朝鮮の双方が加盟している。関連動向を把握した韓国政府は今年、北朝鮮が航空管制網の断絶に踏み切ると見て、非難声明など対応を検討したという。

だが、北朝鮮とICAO側の協議がスムーズに進まず、ひとまず航空管制網は維持されているという。政府消息筋は、「北朝鮮の立場でも、敢えてこのチャンネルを断絶することに実益があるのか分からない」とし、「正恩氏の南北断絶指示による措置であり、今後の遮断の可能性も注視している」と伝えた。

南北は97年に航空機管制に関する協約を結び、航空管制通信線を開通した。ただし、南北間の航空機の往来がないため、事実上、当該チャンネルは接続のみされている状態だ。南北の対話局面で航空機の往来があった2018年には、このチャンネルが稼働した。

現在、南北間の主要な意思疎通チャンネルは事実上断たれている。南北共同連絡事務所の通信線と東・西海地区軍の通信線の場合、23年4月から北朝鮮が応答していない。一方、北朝鮮は在韓国連軍司令部との直通電話、別名「ピンクフォン」を通じて、国連軍司令部とは最近も定期的な意思疎通を行っているという。昨年10月、北朝鮮はピンクフォンを通じて、非武装地帯(DMZ)周辺で道路と鉄道の断絶工事を行うと、国連軍司令部に通知した。


申圭鎭 newjin@donga.com