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夢見るコンビニ

Posted November. 08, 2021 09:00,   

Updated November. 08, 2021 09:00

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「王女のように優雅でか弱く暮らしたかった私は、あの恐ろしいという大韓民国のおばさんになり、今、コンビニを経営して強い女に生まれ変わっているところだ」(ヒョン・ミスク「コンビニ別曲」の最初の文章)

各自の事情でコンビニをオープンした。お菓子やアイスクリームを思う存分食べる(ように見える)スーパーの息子さんがうらやましかったけど、「大きくなってスーパーのオーナーになろう!」と心に決めた友達は多くなかった。将来の希望は常に医師、教師、科学者だと書いた。誰かは失業し、誰かは近くのコンビニがうまくいっているようで、また誰かは世間の波風にあって偶然に…。百万以上のコンビニに百万の事情がある。

朝夕の売り上げに笑い泣き、ともすればメール一つ送ってから出てこないアルバイトたちとごちゃごちゃになり、時々お客さんの荒い言葉遣いに心を痛め、レジの隅に座って賞味期限が切れたおにぎり一つ噛んで涙をのむこともあるが、自分の力で生きていく今日一日にいつも感謝する。この家庭菜園で家賃を稼ぐことができ、母親に小遣いをあげることができ、子供たちの塾費もぎりぎりに収められる、豆粒ほどの実一つに感謝を感じる。

そうやって私たちは「コンビニおばさん、おじさん」として生きていく。誰もがそのように生きている。子供の頃の夢の街とは少し程遠いが、希望はいつも踏切の向こうにあったというかすかな期待を抱いて、自分が選んだ選択肢にやりがいを求める。いつ頃信号が変わるだろうか。徐々に私が立ったここが運命の座ではないか、慣れたあきらめで今日を受け入れる。

ただ、今は新しい夢を見ている。家族みんなが元気な夢、商売がもう少しうまくいってほしいという夢、そして私の夢はもうあきらめたが、子どもたちの夢は変わらないという夢。ある詩人の言葉のように、「愛しても怒られない」夢を見る。コンビニの窓から星が光る。あなたの夢も平穏でありますように。