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ドイツ人が見た旧韓末の朝鮮人は「優雅なルーザー」

ドイツ人が見た旧韓末の朝鮮人は「優雅なルーザー」

Posted December. 21, 2021 09:51,   

Updated December. 21, 2021 09:51

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「堂々とした体格のハンサムな人々が、商店前で長いキセルで喫煙したり、おしゃべりをするなど、『優雅なルーザー』の姿でうずくまっていた」

1913年4月に朝鮮に来たドイツ芸術史学者ペーテル・イェセン(1858~1926)が書いた「踏査記:朝鮮の日本人」の一部だ。彼は当時、ドイツ文化省の後援で、文化政策構想のために米国、ロシア、中国、日本、朝鮮を視察した。日本によって西洋服飾が広まった状況でも、上着から靴まで白い韓服を身にまとった朝鮮人を、彼は印象的に記録している。

最近発刊された「優雅なルーザーの国」(ジョンウン文庫)は、19世紀末と20世紀初めに朝鮮を訪れた3人のドイツ人の旅行記を翻訳したものだ。当時のドイツ人の目に映った旧韓末の朝鮮人の姿を見ることができる。イェセンと地理学者ヘルマン・ラウテンザッハ(1886~1971)の「朝鮮旅行記」は、韓国で初めて紹介される資料だ。この本の著者のドイツ・ヴュルツブルク大学のコ・ヘリョン教授(60、韓国学)は、独立記念館の3・1独立運動記念事業の一環としてドイツ内の韓国資料を収集し、これを発見した。

1898年と1899年に朝鮮を訪問したドイツ山林庁公務員のブルーノ・クノッヘンハウアー(1861年~1942年)は、ドイツの朝鮮金鉱採掘過程を描いた講演文を書いた。江原道鉄原郡(カンウォンド・チョルウォングン)のタンゴゲの金鉱を掘っていた彼は、1898年12月、朝鮮人鉱夫たちに奇襲攻撃を受けた。彼は、石を投げつける鉱夫たちにピストルで立ち向かった。コ教授は「反外勢を掲げた東学農民運動の影響で、19世紀末、朝鮮人は外国人が鉱物を奪っていくと考えた」と分析した。

地理学者ラウテンザッハは、1933年7~10月、韓半島の地形を研究するために朝鮮を訪れたが、彼の白頭山探査記「朝鮮~満州国境にある白頭山の強盗旅行」には、独立軍と推定される朝鮮人を目撃した話が盛り込まれている。彼は「ベルギー式拳銃を所持し、自分をハンターだと紹介する男性に会った」と書いた。コ教授は、「当時、白頭山には抗日武装団体だった東北抗日連軍の駐屯地があった。ラウテンザッハが見た猟師は、独立軍だった可能性が高い」と説明した。


イ・ギウク記者 71wook@donga.com