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ビットコイン採掘が1900万個を突破、あと200万個

ビットコイン採掘が1900万個を突破、あと200万個

Posted April. 05, 2022 08:38,   

Updated April. 05, 2022 08:38

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総発行個数が2100万個に決まっている仮想通貨ビットコインの採掘量(生産量)が1900万個を超えたと、仮想通貨専門メディアのコインテレグラフが3日(現地時間)報じた。コインテレグラフによると、1日、ビットコイン採掘企業「SBIクリプト」が1900万番目のビットコインを採掘した。これで採掘可能なビットコインは200万個以下となった。

ビットコインは、「サトシ・ナカモト」と名乗る人が、2008年に開発したブロックチェーン技術基盤のデジタル資産だ。ビットコインは、国家通貨を発行、管理する中央銀行に代わって、ユーザーがビットコインの全取引を約10分に1回ずつ記録する。記録が正確にできているかを立証し、一番最初にコンピューターで複雑な数学演算を解いた人に、その報奨として仮想通貨を支給する。これを採掘と呼ぶ。ブロックチェーンは10分ごとに発生する取引記録(ブロック)を、チェーンのようにつなげる方式だ。

ビットコインの採掘は2009年に始まった。ビットコインの供給量を一定に維持するため、採掘業者数によって数学演算の難易度が変わるように設計されている。複雑な演算を解くために、コンピューター数百台を動員することで知られている採掘業者たちは、採掘の報奨および取引手数料などを受け取る。米CNBCによると、このような調整は2週間おきに行われているとのことだ。

仮想通貨業界は、ビットコインの採掘完了時点を2140年と試算している。この時点以降のビットコインの将来については見通しが食い違う。全ての採掘が終わると記録すべき動機がなくなり、ビットコインの生態系は維持されにくいという意見がある一方で、ビットコインの希少性が大きくなって価格が上昇し、手数料ベースの収益だけでも採掘業者が存在する理由は十分だという見解もある。

海外では、膨大な電気を消費するビットコインの採掘への批判も出ている。ビットコインの採掘が必要な電力を国に例えれば、世界27位の電力消費国に当たる。オランダやノルウェー、アラブ首長国連邦(UAE)などを上回る水準だ。国際環境NGO「グリーンピース」は今月から、ニューヨークタイムズやウォールストリートジャーナルなど、米国の主要新聞やソーシャルメディアにビットコインの採掘方法を批判する広告を掲載する予定だ。


金聖模 mo@donga.com