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証明されたKバイオ技術力で多国籍企業から商談問合せ殺到、サンディエゴのバイオコンベンション

証明されたKバイオ技術力で多国籍企業から商談問合せ殺到、サンディエゴのバイオコンベンション

Posted June. 16, 2022 09:42,   

Updated June. 16, 2022 09:42

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13日から16日(現地時間)まで、米国サンディエゴで開かれる世界最大のバイオ製薬の展示会「2022バイオ・インターナショナル・コンベンション」では、新型コロナのワクチンをきっかけに注目を集めているメッセンジャーリボ核酸(mRNA)技術とデジタル治療剤が脚光を浴びた。

3年ぶりにオフラインで行われたこの行事には、各国の1140あまりのバイオ製薬企業が展示ブースを設け、3200あまりの企業が参加した。今回参加した韓国企業は255社で、米国の次に多い。三星(サムスン)バイオロジックスなど、韓国国内バイオ企業の躍進で「Kバイオ」の世界的な存在感が高まる一方、米中関係の悪化で中国企業の参加は大きく減り、韓国企業ブースを訪れる人が相次いでいる。

●mRNAとデジタル治療剤に注目

今年の展示会のテーマは「リミットレス・トゥギャザー(Limitless Together)」。新型コロナで押えつけられていた潜在的パートナーシップを拡張することに注力している中、メッセンジャーリボ核酸(mRNA)やデジタルヘルスなどの分野が注目を集めた。

14日(現地時間)午後に開かれた「All Eyes on mRNA」のセッションでは、mRNAの重要性について参加者たちの共感が形成された。現在、商業化されたmRNAワクチンは、モデルナとファイザーの新型コロナワクチンで、パンデミックの中、世界中の人々の生存と直結している。業界の今の関心事は、mRNAワクチンや治療剤の生産過程を効率化し、価格を下げることだ。新型コロナの拡大がピークに達した時は、供給が需要に追いつかず、価格が高騰し、低所得国家にワクチンが十分に供給されなかったためだ。業界では、mRNAワクチンの開発初期段階から委託生産のパートナーを探すことを解決策と見ている。

デジタル治療剤も浮上する分野だ。デジタル治療剤は、疾病を予防、管理、治療するソフトウェア(SW)をいう。認知症の治療や認知行動治療などに活発に採用されている。

現在、デジタル治療剤の代表企業としては、米国のピア・セラピューティクスやアキリなどが挙げられる。ピア・セラピューティクスは、2017年に薬物中毒治療用モバイルアプリを開発し、デジタル治療剤のうち、一番先に米食品医薬局(FDA)から承認を受けた。アキリは、児童用注意力欠乏・過剰行動障害(ADHD)のデジタル治療剤を開発した会社だ。

●存在感高まるKバイオ

韓国バイオ協会とKOTRAが運営する「韓国館」にも、各国から注目が集まった。

「アイゼンサイエンス」と「エルエスケイ」は、新薬開発に人工知能(AI)を活用した企業だ。アイゼンサイエンスは、AIを基盤に抗がん剤が標的タンパク質だけに働くようし、副作用を最小化する技術を開発した。エルエスケイは、AIシミュレーションを通じて乾癬や全身紅斑ループスなどの自己免疫疾患の治療剤を開発した。

臍帯血の幹細胞を利用して、アトピー皮膚炎やリウマチ関節炎などの自己免疫疾患の治療剤を開発した「カンステムバイオテック」も注目を集めた。カンステムバイオテックのカン・ギョンソン代表は、「Kバイオの存在感が高まり、韓国の小さなバイオ企業の治療剤技術力も認められる雰囲気だ」と話した。

韓国バイオ協会のイ・スンギュ常任副会長は、「かつては、中国の『無錫バイオ』のブースが最も大きかったが、三星(サムスン)バイオロジクスの存在感が高まり、韓国企業がコロナ自己診断キットをあまりにもよく作り出せたので、Kバイオの競争力がさらに高まっている」と話した。


サンディエゴ=キム・ハギョン記者 whatsup@donga.com