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仮想通貨の価格差で狙った2兆ウォン規模の不法外為取引摘発

仮想通貨の価格差で狙った2兆ウォン規模の不法外為取引摘発

Posted August. 31, 2022 08:55,   

Updated August. 31, 2022 08:55

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仮想通貨に投資している30代のA氏は、2020年から1年間、本人と知人の名義で計7つの幽霊会社を立ち上げた。A氏は化粧品を輸入するという名目で裏口を合わせた海外のペーパーカンパニーに1116回にわたって5000億ウォンを送金した。ペーパーカンパニーは、この資金で海外の仮想通貨取引所でビットコインなどを購入した。

海外で購入した仮想通貨は、直ちにA氏のウォレットに送金された。A氏はこの仮想通貨を国内取引所で再び売却し、約50億ウォンの価格差から利益を得た。国内仮想通貨価格が海外より高い「キムチプレミアム」を狙った手口だ。

関税庁のソウル本部税関は30日、国内外の仮想通貨の価格差から得られる利益を狙って不法に外貨を取り引きした16人を検挙したと明らかにした。彼らの不法外為取引規模は2兆715億ウォンに達する。ソウル税関のイ・ミングン調査2局長は「国内外の仮想通貨価格の差額を利用するための外国為替取引は『外国為替取引法』違反の可能性が高い」と話した。

海外法人を動員して現地の仮想通貨の購入を代行して手数料を受け取った会社も摘発された。ソフトウェア開発会社の代表を務めるB氏は、ブローカーが海外の仮想通貨購入を希望する約70人から集めた金を海外法人に送金した。B氏がソフトウェア購入代金に偽装して258回にわたって送った金額は計4000億ウォンに達する。この海外法人は海外の取引所で仮想通貨を購入し、これをブローカーのウォレットに送った。B氏はこういう手法で7ヵ月間、10億ウォン相当の送金代行手数料を受け取っていたという。


朴熙昌 ramblas@donga.com