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再び開かれる白南準の世界、当代の韓国芸術

再び開かれる白南準の世界、当代の韓国芸術

Posted November. 10, 2022 08:31,   

Updated November. 10, 2022 08:31

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ビデオアートの先駆者である白南準(ペク・ナムジュン、1932~2006)が1992年に国立現代美術館と企画した展示「白南準・ビデオ時・ビデオ地」は、記念碑的な作品が登場したことで有名だ。ゴシックの大聖堂に似た構造物にテレビモニターを貼りつけ、尖塔部分にテーマに合ったオブジェをつけた作品「私のファウストシリーズ」(89~91年)が主人公。13点で構成された作品は、環境や農業、芸術、通信、交通、民族主義など白南準の世界観を象徴する。

10日から国立現代美術館果川(クァチョン)館で開かれる展示「白南準効果」は、白南準が活発に活動した時代の韓国美術にもスポットライトを当てる。出品作は計103点で、「私のファウストシリーズ」13点のうち6点が展示される。「秘密が解かれた家族写真」(84年)など白南準の80、90年代の代表作43点と、当時共に活動した具本昌(ク・ボンチャン)、イ・ブルら国内アーティスト25人の90年代の代表作60点も展示される。

今回の展示では、84年に帰国した白南準が90年代の韓国現代美術の発展にどのような影響を与えたのかを体験できる機会も提供される。国立現代美術館のイ・スヨン学芸員は、「白南準は90年代に国内の現代美術界に実験的なキーワードを投じた戦略家であり、企画者、文化翻訳者といえる」と説明した。

展示は白南準の主要メッセージといえる△世界化、△科学と技術の発展、△ミックスメディア(mixed media・複数のメディアを共に使用する美術技法)、△多元性などに分けられたが、特にこだわる必要はない。長い歳月が経った作品だが、優れた材料選定と技法のおかげで最新の現代美術に出会うような新鮮さがある。来年2月26日まで。入場料2000ウォン。


キム・テオン記者 beborn@donga.com