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北朝鮮がまた核魚雷実験、潜航距離1000キロで韓国の全ての港が攻撃圏に

北朝鮮がまた核魚雷実験、潜航距離1000キロで韓国の全ての港が攻撃圏に

Posted April. 10, 2023 08:35,   

Updated April. 10, 2023 08:35

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北朝鮮が8日、先月21~23日の「ヘイル(津波)」と25~27日の「ヘイル1」に続き、今月4~7日にも核無人水中攻撃艇(核魚雷)「ヘイル2」の水中爆発試験を行ったことを明らかにした。半月の間に3回も核魚雷水中爆発実験に成功したことを誇示したのだ。11年間開発してきた「秘密兵器」の多様化と実戦配備が間近であることを警告し、韓国軍の誇張・捏造の可能性に対抗したとみられる。

北朝鮮の朝鮮中央通信は8日、「ヘイル2が、1000キロの距離を想定して朝鮮の東海に設定された楕円および8の字の針路を71時間6分潜航し、7日午後に目標仮想水域である咸鏡南道端川市(ハムギョンナムド・タンチョンシ)の龍台港沖に到達して、実験用戦闘部が正確に水中起爆された」と報じた。

ヘイル2の潜航距離(1000キロ)はヘイル1(600キロ)より400キロも長くなった。北朝鮮最北端の海域で発射しても、韓国の南・東海岸のすべての港が攻撃圏に入る。韓米海軍の監視網を避け、公海上を迂回して南部沿岸まで接近できる可能性があると推定される。潜航時間(71時間6分)も最大30時間ほど長くなった。大容量バッテリーを搭載してより長く水中にとどまり、遠距離の標的を核攻撃できるように改良したとみられる。北朝鮮メディアが公開したヘイル2はヘイル1よりも胴体がやや長くなったと推定される。外観の色も黒色で、ヘイル1(赤色)とは異なっていた。

北韓大学院大学の金東葉(キム・ドンヨプ)教授は、「潜航距離1000キロなら北朝鮮の港を出発して日本の港まで十分に到達でき、水上艦艇を利用すればグアムも不可能ではないだろう」とし、「港だけでなく、遠距離の空母団や強襲揚陸団を密かに攻撃することもできる」と指摘した。

ヘイリ2型の実験のタイミング(4~7日)も韓米日3国の牽制目的であることが明らかになった。米国の原子力空母艦ニミッツなど韓米日3国の海軍戦力は4日、済州道(チェジュド)南部の公海上で北朝鮮の核魚雷の侵入を想定した対潜水艦戦訓練を行った。5日には戦略爆撃機B-52Hが飛来し、韓国軍のステルス戦闘機F-35Aなどと共に韓米合同演習を実施した。


尹相虎 ysh1005@donga.com