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放送通信委員長の辞任で「弾劾」消滅、野党「特検を8日の本会議で処理」

放送通信委員長の辞任で「弾劾」消滅、野党「特検を8日の本会議で処理」

Posted December. 02, 2023 08:39,   

Updated December. 02, 2023 08:39

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尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が1日、李東官(イ・ドングァン)放送通信委員長の辞表を受理した。最大野党「共に民主党」が前日に国会本会議に報告した李委員長の弾劾訴追案の採決の3時間前に、李委員長の辞意を受け入れたのだ。これに対し、民主党は、「今日から尹錫悦政府との激しい闘争に乗り出す」とし、8日に予定されている本会議でファストトラック(迅速処理案件)に指定された「大庄洞(テジャンドン)50億クラブ特検」と「金建希(キム・ゴンヒ)夫人特検」のいわゆる「双特検」を処理する考えを明らかにした。

大統領室によると、尹大統領は同日、李委員長の免職案を裁可したという。李委員長が8月25日に任命されて98日が経った。与党関係者は、「尹大統領の決定は、弾劾訴追案が処理されると、憲法裁判所の弾劾審理で最長180日間、放送通信委員会の機能が麻痺する可能性があるため、これを防ぎ、業務の空白を最小限に抑えるためのもの」と説明した。大統領室は、後任の委員長を人選するための候補者探しに乗り出した。李委員長は前日、自身に対する弾劾案が国会本会議に報告されると、辞意を尹大統領に伝えたという。本会議で弾劾訴追案を採決する前に辞表が受理され、弾劾案は自動破棄された。

李委員長は同日午後、辞任後、政府果川(クァチョン)庁舎で記者会見を開き、「野党の圧力に流されたり、政治的な駆け引きのためではない」と明らかにした。また、「巨大野党が国会で推進している弾劾訴追が行われる場合、審判結果が出るまで何カ月かかるか分からない」とし、「その間、放送通信委員会が事実上植物状態になる。弾劾をめぐる与野党の攻防で国会が麻痺する状況は、私が犠牲になっても避けるのが補職者の道理だろう」と述べた。

民主党は「ひき逃げ辞任」だと反発した。同党の李在明(イ・ジェミョン)代表は同日、糾弾大会を開き、「(尹錫悦政府が)放送掌握のために、李東官のアバターを任命するために、国会を無視して辞任させる策略で国政を毀損している」と主張した。洪翼杓(ホン・イクピョ)院内代表も、「李委員長のひき逃げを辞表受理という名目で許可したことは、非常に誤っている」とし、「第2、第3の李東官もすべて弾劾されるだろう」と述べた。民主党は、李委員長の弾劾案を2回報告したにもかかわらず、弾劾処理は不発に終わった。放送通信委員会は同日、副委員長の職務代行体制に移行すると明らかにした。民主党は同日、与党「国民の力」の議員が全員不参加の中、李委員長の弾劾案と共に前日報告された李禎燮(イ・ジョンソプ)、孫準晟(ソン・ジュンソン)検事の弾劾案を強行処理した。前日から夜通し座り込みを行った「国民の力」は、本会議直後、「金振杓(キム・ジンピョ)国会議長が弾劾案に関する国会運営において中立性に反し、偏向的に運営した」とし、辞任勧告を党論として発議した。


申나리 journari@donga.com