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北朝鮮の木船、乗組員を調査翌日に送還

Posted July. 30, 2019 10:06,   

Updated July. 30, 2019 10:06

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27日夜、東海(トンヘ、日本海)上の北方限界線(NLL)を越え、韓国軍に曳航された北朝鮮の木船と乗組員3人が29日午後3時31分頃、北朝鮮に送還された。NLLを越え、約40時間にわたって関係当局の調査を受けたが、翌日に北朝鮮に送り返されたのだ。

海洋警察は北朝鮮の木船と乗組員を東海上のNLLで北朝鮮側に引き渡した。NLLの北朝鮮側から北朝鮮の船舶が来て、曳航していった。軍は、合同情報調査の結果、乗組員は民間人であることが確認され、対共の容疑点もなかったと明らかにした。軍関係者は、「木船は27日未明、操業のために江原道(カンウォンド)の通川(トンチョン)港を出港した後、気象悪化で引き返そうとしたが航路を誤り、NLLを越えたことが確認された」と話した。また、乗組員は、木船のマストに白いタオルを結んだのは、亡命の意思表明ではなく、大型艦艇との衝突防止のための通常の措置だと話したと、軍は伝えた。船長が軍服を着ていたのは、彼の妻が市場で購入した迷彩柄の生地で作ったものだという。北朝鮮に抑留されたロシア漁船の韓国人乗組員2人が無事帰還した翌日に木船は送還された。

一方、合同参謀本部が、国会国防委員会に報告した資料によると、北朝鮮漁船のNLL侵犯は2015年に6件、今年は1~7月で386件にのぼり、4年間で64倍以上急増した。合同参謀は、通常、海流に乗って北上する東海のイカ漁場が今年は水温が低かったため北上せず、NLL海域に形成されたためだと分析した。


趙東住 djc@donga.com