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首都圏病院の相次ぐ閉鎖、米国・欧州患者の急増…油断している場合ではない

首都圏病院の相次ぐ閉鎖、米国・欧州患者の急増…油断している場合ではない

Posted March. 10, 2020 08:08,   

Updated March. 10, 2020 08:08

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ソウルと京畿(キョンギ)地域で、COVID19の患者発生に伴う病院の閉鎖が相次いでいる。一日に6800人の外来患者が訪れる京畿盆唐(ブンダン)のソウル大学病院は昨日、スタッフ1人が感染判定を受けると、外来診療を中断して、一部の施設を閉鎖した。一昨日、ソウル中区(チュング)の白(ぺク)病院では、大邱(テグ)居住の事実を隠して入院した患者が感染判定を受けて、外来診療と救急救命室の運営が中止となった。白病院は、呼吸器疾患と非疾患を分離して診療する「国民安心病院」であり、安心病院管理のずさんさが明らかになった。

人口の半分が住む首都圏で、一日に数千人の外来患者が利用する大型病院で院内感染が相次いでいるのは、専門家らが最も懸念する事案と言える。免疫力が弱い患者が密集している上、院内患者の発生時に病棟閉鎖と医療スタッフの隔離で地域医療システムが麻痺して初期対応に失敗すれば、重症・救急患者まで被害を被ることになる。

伝播経路が分からない感染が続くことも、拡散を巡る懸念を膨らませている。今月6日から外来診療と救急救命室の運営が中断された京畿城南(ソンナム)の安心病院・盆唐濟生(チェセン)病院では、四日間で新しい患者が13人に増えたが、防疫当局は、最初の伝播者を特定できずにいる。首都圏では初めて院内感染による病院閉鎖後、昨日運営を再開したソウル恩平(ウンピョン)聖母病院も感染経路を把握できていない。

COVID19の新規患者は、大邱新天地信者たちへの検査が終わったことにより、一昨日から一日に200人台に落ちた。しかし、大邱と慶北(キョンブク)以外の地域で「感染源を知らない」集団感染が引き続き発生しており、警戒を緩めることはできない。ソウルの患者130人のうち、感染源が不明な患者の割合は35%で、大邱(18%)や慶尚北道(28%)よりもはるかに高い。このような感染は、いつ大集団感染につながるかわからない引き金なので、そのつなぎ目を見つけなければならない。

全世界の拡散により、患者が逆流入する可能性も注目しなければならない。昨日水原(スウォン)では、イタリアに行ってきた20代の男性が感染判定を受けた。イタリアは、一日に1000人以上の新規患者が発生しており、ミラノとヴェネツィアを含む15地域が封鎖された状態だ。米国も、ワシントン、カリフォルニア、ニューヨークを含めて9つの州が緊急事態を宣言した。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は昨日、「楽観は禁物」としながらも「韓国は防疫の模範事例として評価されるだろう」と語った。世界の100以上の国による入国制限で、航路や空の道が閉ざされて気が焦り、マスクを手にできず気をもんでいる状況である。大邱には入院するベッドが無く、入院を待っている感染患者がまだ2200人を超えている。現実とかけ離れた自画自賛をする時ではなく、最悪の場合を念頭に置いて緊張の手綱をより引き締める時である。