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政府が「ワクチンパスポート」導入を検討

政府が「ワクチンパスポート」導入を検討

Posted March. 03, 2021 08:08,   

Updated March. 03, 2021 08:08

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政府が2日、新型コロナウイルスの「ワクチンパスポート」の導入を検討すると明らかにした。ワクチンパスポートは、国際的に通用するワクチン接種証明書だ。欧州連合(EU)、イスラエルなどで導入が検討されている。

中央事故収拾本部の尹泰皓(ユン・テホ)防疫総括班長は2日、記者会見で、「国内でも中央防疫対策本部と中央事故収拾本部を中心に、ワクチンパスポートの導入が議論されている」とし、「制度化の時期はもう少し様子を見なければならない」と話した。

国内にワクチンパスポートを導入するには少なからぬ障害があるという意見が多い。まず、ワクチン接種者であっても新型コロナウイルスに感染することがあるため、ワクチンの効能がどの程度なのか精密な検討が必要だ。ワクチンパスポートの発給を受けた外国人が国内に入国する場合、隔離などの感染対策をどこまで免除するのかについても議論が必要だ。個人情報の流出やワクチン接種者と非接種者間の差別など社会問題が発生する可能性もある。

EUは1日(現地時間)、低迷した観光業の活性化のためにワクチンパスポートの導入を推進する方針を明らかにした。EU執行機関・欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長は同日、「デジタル・グリーンパス」について、「仕事や観光のためのEU域内や国外での安全な移動を徐々に可能にすることが目的だ」と説明した。

しかし、欧州でもワクチンパスポートに対する賛否世論が分かれる。観光への依存度が高いギリシャ、スペイン、アイスランドなどはワクチンパスポートの導入に前向きだ。ドイツとフランスは、ワクチンの安全性問題を根拠に否定的なムードだ。

一方、国内のワクチン接種者は1日、1442人増え、計2万3086人と集計された。異常反応は4件増え、156件となった。いずれも発熱、筋肉痛、頭痛など、症状が軽微なことが分かった。


柳根亨 noel@donga.com