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北朝鮮ミサイル対応で安保理無力化浮き彫りに、日米など5ヵ国は非難声明

北朝鮮ミサイル対応で安保理無力化浮き彫りに、日米など5ヵ国は非難声明

Posted January. 12, 2022 08:33,   

Updated January. 12, 2022 08:33

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北朝鮮が11日午前、弾道ミサイルとみられる飛翔体を発射した約2時間前、米ニューヨークの国連本部では、国連安全保障理事会の非公開の緊急会合が開かれていた。北朝鮮が今月5日に極超音速ミサイルと主張する弾道ミサイルを発射したことについて、理事国が対応を協議する場だった。

外交筋によると、緊急会合は10日午後3時(韓国時間11日午前5時)から約1時間行われた。北朝鮮は、会合が終わった1時間半後に再びミサイル発射を強行したのだ。

 

安保理は会合で、北朝鮮の相次ぐ挑発に対して具体的な立場を出すことができなかった。通常、国連安保理の対応は、法的拘束力がある決議案の採択から拘束力が相対的に弱い議長声明やメディア声明がある。このうちどれ一つ出すこともできず、無力さを露呈したのだ。安保理は昨年9月と10月、北朝鮮が極超音速ミサイルと潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を発射実験した時も緊急会合を招集したが、今回同様、北朝鮮を非難する結論を出すことができなかった。

 

安保理が、北朝鮮の弾道ミサイル発射の前に無力であるのは、北朝鮮の肩を持つ常任理事国の中国とロシアが声明採択などに消極的な態度で一貫しているためだと、専門家たちは指摘する。

 

これを見抜いた北朝鮮が、意図的に安保理会合に合わせてミサイルを発射したということだ。梨花(イファ)女子大学北朝鮮学科のパク・ウォンゴン教授は、「北朝鮮は米中、米ロの対立が尖鋭化した現在の状況をよく把握し、利用しようとするだろう」とし、「中国は5日のミサイル発射を大きな問題と見なさなかった。北朝鮮に『グリーンライト(承認)』信号を与えたも同然」と指摘した。

国連次元の対応が失敗に終わった中、米国と日本、英国、フランス、アイルランド、アルバニアは会合に先立ち、5日の北朝鮮のミサイル発射を非難する声明を出すことで満足しなければならなかった。韓国は参加しなかった。米国のリンダ・トーマスグリーンフィールド駐国連大使ら6ヵ国の国連大使はこの声明で、「北朝鮮のミサイル発射は、世界への違法な兵器輸出につながる恐れがある」とし、「私たちの目標は、韓半島の完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)だ」と指摘した。CVIDに対して北朝鮮は極度に拒否感を示している。

米軍のインド太平洋司令部は、北朝鮮の(11日の)弾道ミサイル発射について、「北朝鮮の違法な兵器開発がもたらす不安定な影響を浮き彫りにしている」と懸念を示した。


ニューヨーク=ユ・ジェドン特派員 シン・アヒョン記者 abro@donga.com