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在宅治療者が相次いで死亡、「セルフ防疫」体系に警報

在宅治療者が相次いで死亡、「セルフ防疫」体系に警報

Posted February. 21, 2022 08:10,   

Updated February. 21, 2022 08:10

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ソウルで一人で在宅治療中だった新型コロナウイルス感染症の50代の感染者が、死亡した状態で見つかった。在宅治療中に死亡する例が相次ぎ、10日から実施された「セルフ防疫」システムに警報が鳴っているという指摘が出ている。

20日、ソウル冠岳(クァンアク)警察署によると、19日午前9時51分ごろ、冠岳区奉天洞(ボンチョンドン)の住宅で、Aさん(59)が死亡した状態で見つかった。警察の取調べの結果、A氏は18日、感染診断を受けた後、在宅治療に入り、家族らは別の場所に泊まっていたが、A氏と連絡が取れなくなると、19日午前、119番(日本の110番)に通報したことが分かった。

保健当局によると、管轄保健所は基礎疫学調査の入力を要請するために、4度も電話を試みたが、A氏とはつながらなかったという。結局、A氏は、検査後一度も病院の敷居をまたぐことができないままこの世を去った。15日、仁川(インチョン)でも在宅治療中だった70代の男性が、健康ランドに行って死亡するなど、「セルフ防疫システム」の弱点が次々と明らかになっている。

専門家らは、政府の防疫緩和により、昨年末のような「病床大乱」事態が繰り返される可能性があると懸念している。20日0時基準の新型コロナの新規感染者は10万4829人で、3日連続で10万人台を記録した。入院中の重症患者は439人で、1週間前の13日(288人)より50%以上急増し、在宅治療者も45万人を超えている。この1週間(14~20日)で、新型コロナ関連の死者は324人だったが、これは、昨年の段階的日常回復(ウィズコロナ)政策導入直後の1週間(11月1~7日)の死者(118人)の約3倍となる。


イ・ソジョン記者 イ・ジウン記者 sojee@donga.com · easy@donga.com