ロシアが公開した「ウクライナ軍のロシア侵入」映像はフェイクの可能性、日本紙が分析報道
Posted February. 25, 2022 07:53,
Updated February. 25, 2022 07:53
ロシアが公開した「ウクライナ軍のロシア侵入」映像はフェイクの可能性、日本紙が分析報道.
February. 25, 2022 07:53.
by キム・ソンモ記者 東京=パク・ヒョンジュン特派員 mo@donga.com,lovesong@donga.com.
ロシアが最近、公開した「ウクライナによるロシアへの侵入」とされる映像がフェイク動画の可能性があると報じられた。ロシアが2008年、当時グルジアと呼ばれていたジョージアを侵攻した時のように、攻撃の口実を作るための「偽旗作戦」を展開したという分析が説得力を持っている。24日、日本経済新聞によると、ロシアのタス通信は21日(現地時間)、「ロシア領内に侵入したウクライナ軍車両をロシア軍が破壊し、5人のウクライナ兵を殺害した」と報道した。その後、(当時ロシアに侵入した)ウクライナ兵がヘルメットに付けていたとされるカメラ映像がSNSで拡散した。同紙は、映像には「BTR70M」装甲兵員輸送車が出てくるが、ウクライナ軍はBTR70Mを運用しておらず、(映像が)フェイクの可能性があると指摘した。タス通信は、映像の現場をウクライナ南部の国境を接するロシアのロストフ州ミチャキンスカヤと伝えた。しかし、同紙は、現場の木の位置、人工物などを分析した結果、撮影場所はミチャキンスカヤから南西に約180キロメートル離れた別の場所である可能性があると指摘した。また「ウクライナ軍が18日に砲撃した」として公開したロシア側の映像は、16日に撮影されたことが明らかになるなど、捏造が疑われる映像がさらにあると伝えた。 これまで欧米の情報当局は、ロシアが一種のシナリオによってウクライナ侵攻を実行すると主張した。攻撃の口実を(ロシアが)自作自演する「偽旗作戦」→ロシア内の緊急会議→爆撃侵攻の順というシナリオだった。ロシアが24日にウクライナの主要拠点を攻撃し、このシナリオは現実となった。米紙ニューヨーク・タイムズは、侵攻で帰結された一連のロシアの振る舞いが、2008年のジョージア侵攻時を連想させると報じた。当時ジョージアは、ウクライナのように北大西洋条約機構(NATO)への加盟を望んだが、日程は決まっていなかった。ジョージアは、ロシアの侵攻後に分離した南オセチアとアブハジアを取り戻そうとしたが、ロシア軍の支援を受けた分離主義勢力の勝利に終わった。この2つの地域は独立を宣言し、ロシアはこれを承認した。国際社会はまだ認めていない。
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ロシアが最近、公開した「ウクライナによるロシアへの侵入」とされる映像がフェイク動画の可能性があると報じられた。ロシアが2008年、当時グルジアと呼ばれていたジョージアを侵攻した時のように、攻撃の口実を作るための「偽旗作戦」を展開したという分析が説得力を持っている。
24日、日本経済新聞によると、ロシアのタス通信は21日(現地時間)、「ロシア領内に侵入したウクライナ軍車両をロシア軍が破壊し、5人のウクライナ兵を殺害した」と報道した。その後、(当時ロシアに侵入した)ウクライナ兵がヘルメットに付けていたとされるカメラ映像がSNSで拡散した。
同紙は、映像には「BTR70M」装甲兵員輸送車が出てくるが、ウクライナ軍はBTR70Mを運用しておらず、(映像が)フェイクの可能性があると指摘した。
タス通信は、映像の現場をウクライナ南部の国境を接するロシアのロストフ州ミチャキンスカヤと伝えた。しかし、同紙は、現場の木の位置、人工物などを分析した結果、撮影場所はミチャキンスカヤから南西に約180キロメートル離れた別の場所である可能性があると指摘した。また「ウクライナ軍が18日に砲撃した」として公開したロシア側の映像は、16日に撮影されたことが明らかになるなど、捏造が疑われる映像がさらにあると伝えた。
これまで欧米の情報当局は、ロシアが一種のシナリオによってウクライナ侵攻を実行すると主張した。攻撃の口実を(ロシアが)自作自演する「偽旗作戦」→ロシア内の緊急会議→爆撃侵攻の順というシナリオだった。ロシアが24日にウクライナの主要拠点を攻撃し、このシナリオは現実となった。
米紙ニューヨーク・タイムズは、侵攻で帰結された一連のロシアの振る舞いが、2008年のジョージア侵攻時を連想させると報じた。当時ジョージアは、ウクライナのように北大西洋条約機構(NATO)への加盟を望んだが、日程は決まっていなかった。ジョージアは、ロシアの侵攻後に分離した南オセチアとアブハジアを取り戻そうとしたが、ロシア軍の支援を受けた分離主義勢力の勝利に終わった。この2つの地域は独立を宣言し、ロシアはこれを承認した。国際社会はまだ認めていない。
キム・ソンモ記者 東京=パク・ヒョンジュン特派員 mo@donga.com · lovesong@donga.com
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