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米ホワイトハウス報道官に初の黒人女性

Posted May. 07, 2022 08:35,   

Updated May. 07, 2022 08:35

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「大統領の口」であるホワイトハウス報道官に黒人女性が初めて任命された。米初の黒人女性連邦最高裁判事の誕生を控える中、米国の歴史でさらなる「ガラスの天井」が破られたのだ。

バイデン米大統領は5日(現地時間)、カリーン・ジャンピエール副報道官(44)を報道官に昇格させると明らかにした。バイデン氏はジャンピエール氏について「米国民を代表してコミュニケーションを導くだろう」とし、「政権の力強い代弁者となってくれるだろう」と期待を寄せた。ホワイトハウス報道官に黒人女性が任命されたのは、1789年の米政権樹立以降初めて。バイデン氏は2月、ケタンジ・ブラウン・ジャクソン連邦控訴裁判判事を初の黒人女性最高裁判事に指名した。

サキ大統領報道官は同日、記者会見で、ジャンピエール氏について「ホワイトハウスの報道官になる初の黒人女性であり、初めて性的マイノリティ(LGBTQ)であることを明らかにした人物」とし、「大きな夢を持って熱心に臨めば、(夢をかなえることが)可能だということを示すだろう」と話した。

ジャンピエール氏は、1977年にカリブ海のフランス領マルティニークで生まれ、ハイチ出身の両親と5歳の時に米国に渡った移民だ。三姉弟妹の長女のジャンピエール氏は、父親がタクシー運転手、母親がホームヘルパーをして共働きのため、幼い頃から2人の弟妹の面倒を見なければならなかった。ニューヨーク工科大学を卒業し、コロンビア大学で行政学修士学位を取得したジャンピエール氏は、ニューヨーク市議会や市民団体を経て、08年にオバマ元大統領の大統領選陣営に参加し、政治に足を踏み入れた。

ジャンピエール氏は18年、ツイッターに家族の写真と共に「私が『アメリカンドリーム』を叶えたことが非常に誇らしい」とし、「愛する3人の子どもにより良い人生を送るようにするために押し寄せる請求書の恐怖に抗して懸命に働いた両親に感謝する」と書いた。ジャンピエール氏は、CNNの記者であるスザンヌ・マルヴォー氏と同性結婚をした性的マイノリティでもある。

バイデン政権発足から1年4ヵ月の間、報道官を務めてきたサキ氏は13日に辞任する。サキ氏は、米ケーブルニュース・チャンネルのMSNBCで勤務する計画だという。バイデン氏は同日、サキ氏に対して「ホワイトハウスの記者会見ルームに品位と尊敬、礼儀を取り戻すための基準を築いた」と称えた。


ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com