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ロシア核使用の懸念の中、NATOが「核抑止演習」実施

ロシア核使用の懸念の中、NATOが「核抑止演習」実施

Posted October. 13, 2022 08:58,   

Updated October. 13, 2022 08:58

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ロシアの核使用の懸念が高まっている中、北大西洋条約機構(NATO)が、「核抑止演習」を実施することを明らかにし、緊張感が高まっている。主要7ヵ国(G7)首脳らは、「ロシアが生物化学兵器や核兵器を使用すれば、深刻な結果に直面するだろう」と警告している。

NATOのストルテンベルグ事務総長は11日、ベルギー・ブリュッセルのNATO本部で開かれた記者会見で、NATO同盟国の核政策を点検し、拡大抑止政策を執行する協議体「核計画部会(Nuclear Planning Group)」の定例会議を13日に開くことを明らかにした。ストルテンベルグ氏は、「来週にはNATOが計画していた抑止演習『ステッドファースト・ヌーン(Steadfast Noon)』を実施する予定だ」と述べた。ステッドファースト・ヌーンは、NATO同盟国が核戦争を想定して毎年欧州で実施している演習。

G7首脳らは同日、ウクライナのゼレンスキー大統領とテレビ会議をした後、共同声明で、「ロシアが生物化学・核兵器を使用すれば、深刻な結果に直面するだろう」と警告した。ゼレンスキー氏は同日、G7首脳会議で、防空システムを含む支援を重ねて要請したと、米CNNが報じた。

バイデン米大統領は11日、CNNのインタビューで、ロシアのプーチン大統領の核兵器使用の可能性について、「使用するとは思わない」と述べた。「ロシアの核兵器の使用があった場合の対応を検討するよう指示したか」という質問には、「議論は行われている」としながらも、「我々が何をするか、何をしないかを私が明らかにするのは無責任だ」と述べた。

バイデン氏は、プーチン氏に対して、「彼は理性的な人物だが、非常に大きな誤算を犯したと思う。彼はもろ手をあげて歓迎されると思ったのだろうが、完全に誤算だった」と述べた。また、11月に開かれる20ヵ国・地域首脳会議(G20サミット)で、プーチン氏と会談する可能性については、「彼が何を話したいかによるだろう」と述べた。バイデン氏は、「彼は残忍な行動を取っている。戦争犯罪を犯したと思う。従って今、彼と会ういかなる理由も見当たらない」と強調した。ただし、ロシアに拘束されている米女子バスケットボールのブリトニー・グライナー選手の解放について話したいと言えば、「対話の可能性は開かれている」と述べた。


趙은아 achim@donga.com