中国のネット通販最大手アリババ集団の創業者である馬氏(写真)が、農業と漁業を学ぶためにタイにいることが分かった。馬氏は、金融会社アント・グループの支配権を放棄し、最近再び注目を集めた。
香港紙サウスチャイナ・モーニングポストは10日、「馬氏は、日本で漁業や本マグロの養殖を学び、持続可能な農業や食品産業への関心を広げた」とし、「現在タイにいる馬氏は、海エビの養殖場を訪れて研究している」と伝えた。同紙はアリババが所有するメディア。
アント・グループは7日、馬氏の議決権が53.46%から6.2%に減り、会社に対する支配権を喪失したことを発表した。このニュースが伝えられると、ロイター通信は、馬氏がタイの首都バンコクのあるレストランとムエタイの試合会場で撮られた写真が現地メディアに掲載されたと報じた。
馬氏は、20年10月に中国の金融規制を公開の席上で批判したことで、アリババなどが当局から規制を受け始めて以降、事実上姿を現さなくなった。馬氏の行方についてはサウスチャイナ・モーニングポストが時々報道する程度だった。同紙は、馬氏は海外に永住する計画はなく、外国で学んだ農業の先進技術を故郷に持って帰る考えだと伝えた。
金祺容 kky@donga.com