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安倍元首相「回顧録」発売へ、「トランプ氏、軍事行動に消極的」

安倍元首相「回顧録」発売へ、「トランプ氏、軍事行動に消極的」

Posted January. 31, 2023 07:52,   

Updated January. 31, 2023 07:52

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昨年7月に銃弾を受けて死去した安倍晋三元首相の回顧録(写真)が来月8日に出版される。

30日、読売新聞などによると、『安倍晋三回顧録』というタイトルの同書は、安倍氏の首相退任1ヵ月後の2020年10月から約1年間にわたって行われたインタビューの全記録だ。安倍氏は、友好な関係を維持したトランプ元米大統領をはじめ、中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領など外国首脳との逸話や国政運営で感じたことも明らかにした。

安倍氏はトランプ氏について、好戦的とみられているが、実際は軍事行動に消極的と話した。このことに北朝鮮が気づくと圧力が利かなくなるため、米政府とともに「本性を隠しておこうと必死だった」とも語った。

安倍氏は財務省に対しては、「予算編成を担う財務省の力は強力だ。自分たちの意向に従わない政権を平気で倒しに来る」とし、警戒感を隠さなかった。安倍氏は超低金利、大規模な国債発行などを骨子とした量的緩和政策である「アベノミクス」を推進した。安倍氏は、14年11月の衆院解散については「増税論者を黙らせるためには解散に打って出るしかなかった」と説明した。

インタビューは、計18回36時間にわたった。「知られざる宰相の『孤独』『決断』『暗闘』」という副題がつけられたこの回顧録は、読売新聞の特別編集委員と論説副委員長が聞き手を務め、安倍内閣で国家安全保障局長などを歴任した北村滋氏が監修した。安倍氏は21年11月に自民党派閥・安倍派会長に就任。昨年初めに刊行される予定だったが、内容が機微に触れるところが多かったため、安倍氏の要請で発売が延期になったという。昨年7月、安倍氏が銃撃事件で亡くなったため、昭恵夫人の同意を得て出版が決まった。出版前の予約注文だけで、日本アマゾン図書部門で2位、ノンフィクションで1位となった。


東京=イ・サンフン特派員 sanghun@donga.com