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韓日首脳の「原爆犠牲者慰霊碑」訪問に遺族ら「これまでにない進展」

韓日首脳の「原爆犠牲者慰霊碑」訪問に遺族ら「これまでにない進展」

Posted May. 10, 2023 08:49,   

Updated May. 10, 2023 08:49

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尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と岸田文雄首相が今月19~21日、広島で「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」を共に訪問することになった中、東亜(トンア)日報が9日に電話取材した3人の原爆被害者遺族は、「両国首脳が原爆被害から70年経って初めて犠牲者を追悼すること自体が前例のないこと」と歓迎した。

京畿道(キョンギド)原爆被害者協会のパク・サンボク会長は、「広島の原爆被害者の多くは(日本統治時代の)強制徴用被害者」とし、「原爆被害者の存在を再認識する意味深いこと」と評価した。また、「日本の首相が慰霊碑を訪問して追悼することは初めてで、これまでになかった肯定的な進展」と話した。

ただ、岸田氏の今回の訪問を強制徴用被害者に対する謝罪と受け止めることができるかどうかについては、遺族の間で意見が分かれた。パク氏は、「強制徴用を認めなかったので、(今回の訪問を)謝罪とは思わない」と話した。一方、元徴用工で原爆被害者である故チョン・サンファさんの息子、チョン・サヒョンさんは、「(岸田氏が)犠牲者の墓碑を訪れること自体が追悼するという意味」と話した。また、「(日本に)『10歩歩かなければならないのに、なぜ8歩しか歩かなかったのか』と言うのは難しい」とも話した。大統領府は前日(8日)、広島原爆犠牲者の中に強制徴用韓国人犠牲者も含まれているとし、岸田氏が慰霊碑を訪問することは強制徴用犠牲者を追悼する性格まで含まれていることを示唆した。

強制徴用被害者で原爆被害者である故イ・ビョンモクさんの息子イ・ギュメさんは、「これまで遺族の会費で慰霊碑を管理し、追悼祭を行なってきた」とし、「今回の広島慰霊碑訪問にとどまらず、国内でも原爆被害者の追悼にもっと関心を持ってほしい」と話した。一部の原爆被害者は、尹大統領の慰霊碑訪問に合わせて広島を訪れる考えを政府に伝えたという。


コ・ドイェ記者 yea@donga.com