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韓国の家計負債、負担の大きさと増加ペースが主要国で2位

韓国の家計負債、負担の大きさと増加ペースが主要国で2位

Posted July. 18, 2023 08:28,   

Updated July. 18, 2023 08:28

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昨年、韓国の家計負債の負担と負債の増加速度が、主要国の中で2番目に速いことが分かった。

17日、国際決済銀行(BIS)によると、昨年韓国の家計部門の総負債の元利金の返済比率(DSR)は13.6%と集計された。調査対象の17ヵ国のうち、オーストラリア(14.7%)に次いで2番目に高い。DSRとは、すべての融資の年間元利金の返済額を年所得で割った指標だ。DSRが高いほど、借金を返す負担が大きくなるという意味だ。BISは、主要17ヵ国の国民のアカウントを活用し、四半期ごとにDSRを算出する。

韓国は、家計負債が増える速度も2番目に速かった。韓国の昨年のDSRは、2021年(12.8%)比0.8ポイント上昇した。同期間、1.2ポイント増えた豪州の次だ。17ヵ国のうち半分以上はむしろDSR比率が減り、家計負債が安定化したが、韓国の家計は異例に借金の負担が早く増えた。

韓国のDSRが急速に上昇したのは、最近1、2年間、急激な金利引き上げで融資金利が上昇したためと分析される。韓国銀行が物価高に対応して基準金利を引き上げ、預金銀行の家計融資の金利は2021年の年3.01%から昨年は4.66%へと1.65%上昇した。

経済規模比家計負債の総量も、主要国に比べると非常に高い方であることが分かった。同日、韓銀が発表した関連報告書によると、韓国の国内総生産(GDP)比家計負債の比率は、昨年末現在105.0%で、主要43ヵ国のうちスイス(128.3%)とオーストラリア(111.8%)に次いで3番目に高かった。最近は基準金利が相次いで据え置かれ、不動産市場が持ち直しの兆しを見せていることから、銀行圏の家計融資も速いスピードで増加し、懸念が高まっている。

韓銀の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は最近の記者懇談会で、「家計融資が予想外に急激に増えれば、金利やマクロ健全性規制などを通じて対応する」という立場を明らかにしたことがある。


イ・ドンフン記者 シン・アヒョン記者 dhlee@donga.com · abro@donga.com