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日本、「大麻グミ」で緊急事態

Posted November. 22, 2023 09:43,   

Updated November. 22, 2023 09:43

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日本で、大麻の有害成分に似た合成化合物が含まれたグミを食べた人が病院に運ばれる事件が相次いで発生し、日本政府が大規模な取り締まりに乗り出した。

21日、読売新聞などによると、厚生労働省は、合成化合物「ヘキサヒドロカンナビヘキソール(HHCH)」が含まれた別名「大麻グミ」を製造した大阪の工場に立ち入り検査に入った。厚生労働省麻薬取締部は、立ち入り検査で工場の倉庫に保管されていた大麻グミを発見し、販売停止命令を出した。東京近郊の神奈川県の倉庫からも100個以上が出回り、回収に入った。厚生労働省は22日、HHCHを「指定薬物」に指定し、所持、使用、流通を厳しく禁じた。

HHCHは、大麻に含まれる幻覚性の天然物質を人工的に作った化合物。最近、日本でHHCHが含まれたグミを食べて幻覚や異常症状で病院に運ばれることが報告されている。今月初め、東京・小金井市の公園で行われた祭りで無料で配られたグミを食べて5人が救急搬送された。札幌や仙台など日本の地方都市でも大麻グミを食べた人が病院に搬送された。

事実上、麻薬に近い物質だが、主成分が最近作られた化合物であるため、これまで政府の規制対象から外れていた。日本では、違法大麻成分が入った菓子やチョコレートなどがソーシャルメディアを通じて密かに取引され、社会問題になっている。昨年末には、首都圏のマンション内で自家栽培した大麻をバターに練り込んだお菓子を焼いて約2500人に密かに販売した10代、20代の4人が、大麻取締法違反容疑で逮捕された。

日本政府は、問題となる新型化合物はできるだけ早く「指定薬物」に追加する方針だ。しかし、開発スピードが速いため、完璧な取り締まりは現実的に難しいと指摘されている。


東京=イ・サンフン特派員 sanghun@donga.com