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北朝鮮が5月に打ち上げた偵察衛星に日本製の旧型デジタルカメラを搭載

北朝鮮が5月に打ち上げた偵察衛星に日本製の旧型デジタルカメラを搭載

Posted November. 27, 2023 08:10,   

Updated November. 27, 2023 08:10

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北朝鮮が5月の1回目の打ち上げ失敗後、軍が回収した軍事偵察衛星「万里鏡(マンリギョン)1号」に日本製の商用デジタルカメラが取り付けられていたことが分かった。拡大装置を装備しても最大解像度が5メートル前後だという。北朝鮮が21日に打ち上げ、軌道に進入させた「万里鏡1号」に同様のカメラが取り付けられた場合、軍事的効用は小さいと予想される。偵察衛星の解像度はサブメーター(縦横1メートル未満の物体識別)級は必要だ。

26日、東亜(トンア)日報の取材を総合すると、北朝鮮が5月31日の1回目の打ち上げ失敗直後に軍が西海(ソへ・黄海)から引き揚げた「万里鏡1号」には、日本のN社の商用デジタルカメラが取り付けられていたという。機種は、生産が終了した旧式モデルだった。分析の結果、最大解像度は縦横5メートルの物体を識別できる程度だという。当時、軍は「軍事的効用がほとんどない」と明らかにした。軍は、国際社会の対北朝鮮制裁で、北朝鮮が衛星体の核心装備を確保するのが難しいという結論を出したという。

北朝鮮の朝鮮中央通信は25日、「万里鏡1号」がグアム・ハワイの米軍基地および韓米の軍基地がある韓国の主要都市を撮影したと主張した。ただし、衛星写真は公開しなかった。解像度レベルなど偵察能力を隠そうとしているとみられる。一部では、ロシアがロケット技術だけでなく、高性能の光学装備まで支援したのではないかという観測も流れている。韓米日3ヵ国は26日、韓半島の沖合で、北朝鮮の核・ミサイル脅威の抑止に向けた合同訓練を実施した。


尹相虎 ysh1005@donga.com