「7億ドルの男」大谷翔平(29)が「ドジャースマン」として第一歩を踏み出す場所は、米ロサンゼルスでも日本東京でもなく、韓国ソウルだ。
米大リーグ事務局は、ロサンゼルス・ドジャース対サンディエゴ・パドレスの試合で行われる2024年シーズンの公式開幕戦を来年3月20日と21日の両日間、ソウル高尺(コチョク)スカイドームで開催することを今年7月に確定して発表した。この「ソウルシリーズ」は、初日はパドレス、2日目はドジャースのホームゲームとして行われる。大リーグ事務局は以前にも「野球のグローバル化」を目指して海外4都市で計8回にわたってシーズン開幕戦を開催したことがある。
ソウルシリーズは、最初はパドレスでプレーする金河成(キム・ハソン=28)が「故郷に錦を飾る」する舞台になるだろうという見方が優勢だった。さらに、李政厚(イ・ジョンフ=25)がパドレスに入団し、柳賢振(リュ・ヒョンジン、36)がドジャースに復帰する可能性が噂されるいう観測が出て、韓国ファンの間でソウルシリーズにへの関心が高まった。その後、大谷がドジャースに合流し、日本のファンの視線もソウルシリーズに向かうようになった。大谷とパドレスの先発投手ダルビッシュ有(36)が日本人同士の投打対決を繰り広げる可能性もある。
大谷がソウルを訪れるのは今回が初めてではない。大谷は花巻東高校3年生だった2012年、ソウル木洞(モクドン)球場と蚕室(チャムシル)球場で開かれた世界青少年野球選手権に参加したことがある。韓国と日本を行き来しながら取材しているスポーツライターの大島裕史氏は「ソウルは大谷が真の『二刀流』に生まれ変わった場所。指名打者制度のある大会でも大谷が投手と打者の両方で出場したのは2012年の同大会が初めてだったからだ」と解説した。ただ、大谷は9月に肘の手術を受けたため、来年のソウルシリーズでは打者としてだけ出場する予定だ。
ドジャースはソウルシリーズが終わればロサンゼルスに戻り、3月29日からセントルイス・カージナルスと4連戦を行う。負傷のような影響要素がなければ、大谷もこの時ドジャースのホームファンと初めて会うことになる。ドジャースと大谷の古巣であるロサンゼルス・エンゼルスとの2024年の初対戦は6月22日と23日にドジャースタジアムで行われる。ドジャースの来季エンジェルスタジアムへのアウエーは9月4日と5日に予定されている。
黃奎引 kini@donga.com