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米共和党候補者選びがアイオワ州で初戦へ、トランプ氏「投票に出て死ぬことになっても価値がある」

米共和党候補者選びがアイオワ州で初戦へ、トランプ氏「投票に出て死ぬことになっても価値がある」

Posted January. 16, 2024 07:56,   

Updated January. 16, 2024 07:56

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15日(現地時間)のアイオワ州の党員集会を皮切りに、11月5日に行われる米大統領選が本格的に幕を上げる。これまで民主党と共和党の最初の予備選挙は同州で対面で行われたが、民主党が予備選挙の方式を郵便投票に変えたため、今年は共和党だけ州内の1657の会場に党員が集まり、支持する候補に投票する。

共和党の支持率1位のトランプ前大統領は、党員集会の前日、州都デモイン近郊のインディアノラで集会を行い、圧勝を確信した。特に、政策と公約を強調する他候補とは異なり、バイデン政権を批判することに集中した。

トランプ氏は、「私はバイデン(大統領)の災いから米国人を救う唯一の候補」と支持を呼びかけた。特に、約300万人であるアイオワ州の人口の9割が白人であり、自身の主な支持層が高齢の白人層であることを考慮してか、「家でじっとしている場合ではない。投票に出て死ぬことになってもそれだけの価値がある」という言葉も投げかけた。厳しい寒さでも必ず投票所に来て自分を投票するよう呼びかけたのだ。

トランプ氏は、「アイオワ州で史上最大の票差で勝利する」と自信を見せた。集会には、マルコ・ルビオ上院議員・ノースダコタ州のダグ・バーガム知事、米下院司法委員会のジム・ジョーダン委員長ら共和党の有力政治家が多数出動した。

トランプ氏を追うヘイリー元国連大使、フロリダ州のデサンティス知事らも最後の総力戦を繰り広げ、「トランプ大勢論」に挑戦状を投じた。ヘイリー氏は、「トランプ氏には混乱がついて回る」と述べ、乱暴な言動と態度で悪名高いトランプ氏の代わりに自分に投票してほしいと呼びかけた。また、自身の経済、外交・安全保障政策などを強調し、政権を握れば中産層が住み良い社会を作ると強調した。

最近の支持率低下で、一部で早期辞退説が浮上していたデサンティス氏も、「皆さんは投票で米国を変える力がある」とし、「この国のために変化を起こしてほしい。私を支持すれば後悔しないだろう」と支持を呼びかけた。

大統領選への最初の関門であるアイオワ州党員集会は、「大統領選の風見鶏」の役割を果たしてきた。党員集会前の世論調査で1位になった候補が実際に1位になれば大勢論に弾みがつき、予想していなかった候補が1位になれば突風を巻き起こした。このため、トランプ氏がアイオワ州で大差で1位になれば、共和党の残りの予備選の結果よりも、事実上民主党候補として有力なバイデン氏との本選対決構図がより重要になるという観測が流れている。


インディアノㇻ=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com