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小1の子供は午前7時~午後8時まで「ヌルボム教室」でケア

小1の子供は午前7時~午後8時まで「ヌルボム教室」でケア

Posted February. 06, 2024 08:35,   

Updated February. 06, 2024 08:35

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今年2学期から、全国のすべての小学校1年生は、午前7時から午後8時まで学校でケアおよび教育を受けることができるようになる。また、ハングル遊び、音楽縄跳び、放送ダンスなど、1日2時間の無料プログラムがすべての希望児童に提供され、下校時間は午後1時50分(5時間目基準)から午後3時半へと2時間ほど遅くなる見通しだ。

●フェンシング、ドローンなど適合型プログラムを無料提供

政府は5日、京畿道(キョンギド)シンウ小学校で、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領主宰の民生討論会を開き、「2024年のヌルボム学校の推進策」について発表した。ヌルボム学校とは、今の放課後学校と保育教室を統合したもので、保育空白による私教育費の増加と両親のキャリア断絶を防ぐために推進された。

ヌルボム学校は、1学期に小学校2700校余りの小1を対象に導入され、2学期からは全国6175校のすべての小学校に拡大される。教育部の関係者は、「小1は、下校時間が幼稚園より早く、正規授業後に保育空白が発生する」とし、「保育教室は需要が多く、昨年3月基準で全国小学校で待機者が1万5000人もいる」と話した。待機者は、下校時間が早い1、2年生がほとんどで、年明けの抽選で落ちれば1年間は入りにくい。

ヌルボム学校では、出勤時間が早い共働き夫婦のために、午前7時から読書や体操などの世話プログラムを提供する。そして正規授業が終わる午後1時10分(4限目)または午後1時50分(5限目目)から2時間、オーダーメード型プログラムを無料で提供する。1年生であるだけに、学校適応を助けるプログラムと遊び中心の芸術・体育プログラムを中心に構成される。追加費用を払えば、さらに遅い時間までプログラムを利用できる。オーダーメード型プログラムが終わった後は、退社時間が遅い家庭のために夕食を無料で提供し、午後8時まで子供のケアをする。

教育部は、来年は小2まで対象を拡大し、2026年はすべての小学生を対象に「ヌルボム学校」を運営する方針だ。2時間ずつ無料で提供するオーダーメード型プログラムは、小1、2を対象に行われ、残りの学年に拡大するかどうかは来年に決定する。

オーダーメード型プログラムの質を維持するために、教育部は大学や地方自治体、企業などに協力を要請する一方、各学校が自分に合うプログラムを探せるオンラインプラットフォーム「(仮称)ヌルボムハブ」を今年構築する予定だ。ヌルボム学校を試験的に運営していた釜山(プサン)では、東義(トンウィ)大学の教授たちが、フェンシングやドローンなどのプログラムを提供することもあった。

尹大統領も同日の討論会で、「学校を中心に、大学や企業、地方自治体、機関など地域社会と協力して良いプログラムが提供されるよう、政府が積極的に乗り出す」とし、「ヌルボム学校がより充実に運営されるよう、各分野の専門家の方々が多くの才能寄付をして下さることをお願いする」と話した。

●保護者の84%が「参加希望」、一部からは懸念の声も

教育部が先月初め、小1の予備保護者5万2655人を対象に行ったアンケートで、83.6%は「ヌルボム学校への参加を希望する」と明らかにした。希望時間は午後4時まで(29.8%)が最も多く、午後3時(25.4%)、午後5時(19.5%)などの順だった。

しかし、教育部は1学期のヌルボム学校の運営学校の選定作業をまだ終えておらず、来月から適切に運営されるか懸念する声も出ている。保護者らは、今月中旬以降になって、子供が通う学校がヌルボム学校のプログラムを提供するかどうかを知ることができると見られる。学校の立場でも、運営可否が先に決定されてこそ、プログラムの需要を調査し講師を募集できるため、一部の学校は3月施行は難しいこともありうる。

特に、首都圏と大都市で申請が振るわなかったことが分かっている。5日基準で、ソウルは小学校604校のうち30校のみが申請している。ソウルで今年小1入学予定の保護者のキムさんは、「保育教室を申請したが外れて、ヌルボム学校に希望をかけているが、どうなるか分からず、ひとまず放課後の塾のスケジュールを2、3件ずつ組んでいる」とし、「子供が塾に適応すれば、2学期にヌルボム学校が施行されても送るのは難しいかもしれない」と話した。


崔예나 yena@donga.com