米国を国賓訪問中の岸田文雄首相と妻の裕子さんが10日、ワシントンのホワイトハウスでバイデン米大統領と妻ジルさんの招待を受けて夕食会に出席する。
ジルさんは前日、夕食会のテーマを「春の恵(bounty of spring)」と明らかにした。特に、両国の友好と日本を象徴する桜を活用し、夕食会会場も春の陽気に満ちた庭園のようにする考えを明らかにした。桜、絹とガラスで飾られた蝶、錦鯉、扇子などの装飾が登場すると付け加えた。
メニューは、リブアイステーキ、サーモン、チェリーアイスクリームをのせたピスタチオケーキなど。デザートにも桜の飾り(写真)が大々的に使われるようだ。
食後には、米人気デュオ「サイモン&ガーファンクル」のメンバーとして活躍したポール・サイモンさんが楽曲を披露する。岸田氏とジルさんが好きな歌手であることから選ばれたと、ホワイトハウスは明らかにした。
バイデン大統領夫妻は9日、ホワイトハウスに到着した岸田首相夫妻を玄関で出迎えるなど、手厚いもてなしをしている。両首脳は9日、移動する車の中で満面の笑みで一緒に撮った写真をそれぞれのソーシャルメディアにも掲載した。
両首脳は同日、贈り物も交換した。岸田氏は桜の苗木、今年1月に地震が発生した能登半島の伝統漆器「輪島塗」などをバイデン氏に贈った。1912年に日本がワシントンに約3千本の桜を贈った後、ワシントンが世界的な桜の名所となったことを想起させるためとみられる。
バイデン氏は、有名歌手ビリー・ジョエルさんのサイン入りの版画とレコードのセット、最近米ジョージア州で試合を行った両国女子サッカー代表チームのサインが入ったサッカーボールなどを贈った。ビリー・ジョエルさんは今年1月に東京ドームで公演を開催した。
キム・ボラ記者 purple@donga.com