来年から中学校の教科書にインターネット・ハッキングや情報セキュリティと関連した内容が載せられる。
7日、教育科学技術部(教科部)や「07年改正中学校教育課程」の研究陣などによると、来年中学校2年の技術・家政教科書12種全体にインターネットハッキングや情報セキュリティに関する単元が新設される。技術・家庭教科書には昨年7月7日から1週間、内外の26の主要ウェブサイトをマヒさせた「ディドス(DDOS、分散型サービス拒否攻撃)」も紹介される。インターネットハッキングや情報セキュリティ関連内容はこれまで高校の教科書には紹介されていたが、中学校の教科書に載せられるのは今回が初めてだ。
東亜(トンア)日報が、製作中の主要出版社6社の教科書を入手して内容を調べた結果、今回初めて載せられる単元は「情報保護と共有」という名前が付けられた。この単元の中に△個人情報保護の重要性△情報通信倫理の必要性△サイバーテロ△情報共有の方法と知的財産権の重要性などの内容が盛り込まれた。分量は出版社ごとに違いはあったが、大体8〜20ページとなっている。
各教科書はまた、単にサイバーテロの被害を減らす方法を教えることに止まらず、情報化社会での倫理意識を強調した。ある教科書は昨年7月、ディドス事態の当時報道された新聞記事と共に「ハッキングやサイバーテロは人に迷惑をかけること」と説明した。他の教科書は、「サイバー空間で私が攻撃した/攻撃されたこと」を叙述する探求活動のコーナーを設けたりもした。さらに「ワクチンプログラムの使用」「差出人が確実な電子メールだけを開く」「アイピン(I-Pin=住民番号の代わりに使う個人識別番号)」などセキュリティの生活化を強調した内容も含まれた。
政府はインターネットを使う年齢が低くなっている中で、各種ハッキングが相次ぐなど、情報セキュリティ教育の強化が急がれるという判断からこのような決定を下したものと見られる。特に、昨年末、ディドス模倣犯罪に10代の中学生が関わったことが明らかになり、青少年対象の情報セキュリティ倫理教育の必要性はさらに高まっている状況だ。昨年、韓国インターネット振興院で発表した「09年インターネット利用実態調査」の資料によると、小学生や中学生のネット利用率は99.9%だった。
教育課程評価院の金ギョンフン電算情報センター長は、「ネット利用率は高いが、肝心の何が正しいか正しくないかについての教育は足りなかった」と話した。現在、教科部は約20種の技術・家庭教科書を審査中である。最終審査を経て4月、12種の教科書が採択される予定だ。
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