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対馬島を韓国の地に?

Posted March. 08, 2006 03:07,   

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「美しい島、対馬島をお持ちになってください」

3日、日本対馬の豊玉町にある国立公園、浅茅湾近くのある漁村に入ると、韓国語の大型看板が目に入った。韓国人も対馬島の土地と建物を買うことができるという不動産の広告だった。最少取り引き額は2000万ウォンという説明もあった。

「実際、不動産を買った韓国人がいるのか」という質問に、同村のある住民はリモデリングを終えたある別荘を指差した。彼は「韓国人の別荘が3、4軒ある」とし、「韓国人と交渉中の住民もかなりいる」と話した。

日本の土地だが、日本の本土より釜山(ブサン)により近い対馬島。そこに韓国人の不動産投資の波が押し寄せている。04年に始まった不動産投資と観光は、日本が韓国人観光客に対する短期ビザを制限的に兔除した昨年から大きく増えた。昨年、対馬島を訪れた韓国人観光客は3万6000人あまりで、04年(2万人あまり)に比べて大きく増えた。

99年から釜山〜対馬島路線を独占運航してきたテア高速海運の白碩基(ペク・ソクギ)常務は、「韓国人観光客が毎年2倍近く増えている」とし、「昨年はソウル、京幾(キョンギ)地域の観光客も15%以上増えた」と話した。

対馬島の全体観光客の90%以上が韓国人だ。このため、韓国人観光客のための便宜施設を建設しようとする韓国人投資家も増えている。対馬島の厳原町には韓国人が運営する観光ホテルと韓国旅行社が運営する民宿3ヶ所が昨年オープンした。

不動産仲介業者の西山正晴氏(69)は「昨年、韓国人との取り引きを6件成功させた」とし、「不動産相談をする韓国企業だけで200社あまりに達する」と話した。

韓国人は大部分、別荘、宿泊施設、ゴルフ場など旅行客便宜施設に投資しているが、それらが5、6年内に有名観光地として浮上し、地価が急騰するものとみて、投機をする人もいるというのが現地不動産業者の話だ。

10年前に坪当たり100万ウォンあまりだった対馬島の地価が景気低迷で坪当たり10万ウォンまで落ちたが、観光客が増えているため投資価値があるというのが彼らの見方だ。昨年、浅茅湾近くに100坪規模の民宿を建設した(株)オーシャンベイツアーの金ギョンナム社長(36)は「対馬島は外国だが、韓国から近いうえに済州島(ジェジュド)に比べて地価も安い方」と話した。

対馬島の行政当局は経済活性化のために外国人投資誘致に死活をかけている。

対馬島が属している長崎県は04年に土地利用及び取得規制を緩和する「対馬島特区」法案で、外国人も住民登録証さえ出せば不動産を買うことができるようにした。また、対馬島当局は外国企業に対する税金を兔除している。

韓国人の投資が増え、観光客が増えるなか、韓流ブームも拡大している。大多数の飲食店と居酒屋が韓国語の看板とメニューを揃えている。また、今年はすべての道路の道路標識に韓国語が併記される。

韓国のテレビ番組だけを放送するチャンネルができており、対馬市は一般人を相手にした韓国語講座を開設した。公務員や居酒屋、飲食店の従業員たちは大部分簡単な韓国語ができる。



weappon@donga.com