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農作業の代わりに英語・科学教室、農村奉仕の新あり方「ヴ・ナロード運動」

農作業の代わりに英語・科学教室、農村奉仕の新あり方「ヴ・ナロード運動」

Posted July. 06, 2010 07:20,   

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「寧越(ヨンウォル)の蓬萊(ポンレ)中学校で開催されるキャンプ名は『ネバーエンディング・ストーリー』です。昨年、訪れた寧越・蓬萊中学校の生徒らに、私たちが一度だけ立ち寄っただけではないことを見せます」

5日午後2時、ソウル城北区安岩洞(ソンブック・アナムドン)の高麗(コリョ)大学4・18記念館大講堂。高麗大学のシンボル、緋色のベストを着た約200人の学生が、夏休みにも関わらず、大講堂をいっぱいにした。彼らは皆、高麗大学社会奉仕団の団員ら。高麗大学と農協は、農村で英語や科学、読書キャンプを開く「農村希望育成」奉仕団の発隊式を行った。

東亜(トンア)日報社が後援する奉仕団行事に参加した学生らの顔は、希望に満ちた笑顔だった。仁川市甕津郡(インチョンシ・オンジングン)の徳積島(トクチョクド)に行くオム・ヒョンアさん(23=体育教育学科4年)は、宣誓で「これまで、農業活動は『農村に行って遊んでくること』と認識されていた面が少なくなかった。農村希望育成奉仕を通じ、新しい概念の農村奉仕のあり方を示したい」と意気込みを語った。

高麗大学は今年7月と8月、単位農協が推薦した蔚山市蔚州(ウルサンシ・ウルチュ)、忠清南道唐津(チュンチョンナムド・タンジン)、慶尚北道尚州(キョンサンプックト・サンジュ)、京畿道利川(キョンギド・イチョン)など6つの農村地域で、子どものための英語と科学教室を開く。19日に開始される蔚山市蔚州郡キャンプがスタートだ。農村奉仕活動と言えば、「田植えの手伝い」「稲の収穫」などを連想するが、これを脱却した「第2のヴ・ナロード運動」を切り開くというのが、高麗大学側の目標だ。

金ハンギョム学生処長兼社会奉仕団副団長は、「農村の話を聞くと、本来必要な人材は田植えの手伝いではなく、子どもらを教え、指導する人だ。1回きりの農村学習教室ではなく、子どもらが大学に進学するまで『良き指導者』の役割をしたい」と話した。

奉仕に行く地域に必要な「現地適合型」の教育も行う。島しょ地域である仁川市徳積島に行く教育チームは、「五感満足プロジェクト」に挑戦する。サンドイッチを作り、英語の勉強をし、石けんを作り、科学の原理を体験する。彼らは、子どもらの夢を書いた紙の船を海に浮かべる。京畿道利川は、環境都市を標榜する地域特性に合わせ、「グリーン・ストーリー」を教育テーマにした。

高麗大学は、農業活動は大学生が学生運動の一環として広がり、弱まったが、本当の意味の奉仕活動によって、農村に新しいパラダイムを植える動力になるものと期待している。

発隊式に参加した崔圓炳(チェ・ウォンビョン)農協中央会長は、「農村に対する国民的関心が薄れる中、奉仕団の皆さんの汗は、農村で新しい希望を見いだす礎になるだろう」と話した。



jmpark@donga.com