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公式チャンネルの外で活躍する「外交の潤滑油」

公式チャンネルの外で活躍する「外交の潤滑油」

Posted June. 30, 2006 03:25,   

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「南北平和体制づくりがなされても、『恒久的平和体制(Permanent peace regime)』という言葉自体が危ない。後に北朝鮮が崩壊する場合、(在韓米軍駐留などの問題に縛られる)韓国政府自ら足かせをつける言葉ではないのか」(米国側出席者)

「6者協議首席代表のレベルを次官補級から高位級に調整する必要がある」(韓国側出席者)

27日、ソウル中区の新羅(シルラ)ホテル3階のライラック・ホール。

外交安保研究院と米ウィリアム・アンド・メアリー大学が、非公開で共同主催した同日の韓米戦略フォーラムは、両国の関係者の熱のこもった討論で行なわれた。過去、韓米の専門家たちが両国懸案をめぐり討論する機会はあったが、定期的な「韓米戦略フォーラム」を発足させたのは今回が初めて。

同日の出席者は、趙重杓(チョ・ジュンピョ)外交安保研究院長、尹永𨛗(ユン・ヨングァン)前外交通商部長官(現ソウル大学教授)、ミッシェル・リース元国務部政策室長(現ウィリアム・アンド・メアリー大学副総長)、フランク・ジャヌジ米上院外交委員会専門委員ら総14人の韓米外交専門家たち。

フォーラムで出た内容は、韓米政府関係者たちに政策提案の形式で伝える予定だ。

フォーラムは、1年に1、2回の定例会議を開く予定であり、一種の「トラック1.5」形式の韓米間チャンネルに活用される見通しだ。

このように政府間の公式交渉チャンネルの外で討論を行ない、代案を提示する韓米間の非公式会議(別名トラック・ツー=Track Two、前職官僚が含まれる場合はトラック1.5)は、敏感な懸案が生ずる度に、外交の潤滑油の役割を果たしてきた。

05年初め、米大使館関係者および国内言論人、韓米シンクタンク関係者たちが集まって作った「韓米討論グループ」も、もう一つの例だ。

彼らは、1ヵ月に1度集まって、北朝鮮核問題および韓米同盟の現住所などについて、幅広く意見を交わしてきたが、北朝鮮核問題がこう着状態に陥り、一部メンバーがワシントンに帰還したため、最近は活動が低迷していた。

この他にも、韓半島問題を含め、文化、芸術分野などに対する幅広い意見を交換する非公式月例会の「我隣クラブ」は、7月に100回目の会を迎える。

我隣は、韓米間の問題のみを扱う「トラック・ツー」ではないが、非営利社団法人である国家経営戦略研究院が運営する会だ。1994年の設立以来、韓国と関連する国際問題について、専門家たちの講演を聞くなど、在韓外交官たちの代表的な会として位置づけてきた。



credo@donga.com