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[社説]大韓民国の体制を脅かす従北勢力を洗い出せ

[社説]大韓民国の体制を脅かす従北勢力を洗い出せ

Posted October. 20, 2011 03:11,   

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大韓航空のパイロットや兵務庁公務員、軍将校など約40人がインターネットの「従北」サイトや個人のホームページを通じて、北朝鮮を称賛する宣伝物を製作・配布して摘発された。航空隊出身の40代のパイロットの金容疑者は、個人のサイトに「偉大な首領金正日(キム・ジョンイル)同志の労作」、「将軍様の偉大性資料」などの北朝鮮称賛の内容を数十件掲載した。民間航空機のパイロットがこのような従北思想を持っていたことに、多くの国民が驚愕している。

また、別の従北分子の兵務庁公務員はユーチューブを通じて、「金正日将軍様は新しい世紀を指導される」という北朝鮮革命歌謡の動画など北朝鮮称賛資料を流した。従北勢力が国防資源を管理する兵務庁にまで浸透していた事実は、ただ事ではない。

金日成主席と金正日総書記は、同族に対して戦争を起こした戦争犯罪者であり、数百万の住民を餓死させ、北の地を監獄にした民族反逆者であり、反倫理独裁者だ。また、麻薬の取り引き、偽札の流通、テロなどを行う国際犯罪者であり、民族の顔に泥を塗ってきた。飢えと暴圧政治に耐えかねた脱北者が数十万人に達したことを見ても、北朝鮮がどのような状況か知ることができる。にもかかわらず、地球上で最悪の政権を美化し、味方する従北勢力とは、一体いかなる人間なのか。

北朝鮮の対南交渉窓口の朝鮮アジア太平洋平和委員会の李種革(イ・ジョンヒョク)副委員長は最近米国で「南朝鮮に保守政権が発足して以降、南北関係は破局に直面した」と主張した。南北関係が悪化したのは、北朝鮮が金剛山(クムガンサン)で観光客を射殺し、哨戒艦「天安(チョンアン)」沈没と延坪島(ヨンピョンド)砲撃のような蛮行を犯し、謝罪も再発防止の約束もしなかったためだ。にもかかわらず、李副委員長と同様の主張をする人間が韓国側にも多い。北朝鮮の挑発と南北関係の硬直が、まるで韓国政府の責任であるかのように主張する従北分子が社会のあちこちに根を下ろしている。彼らは、北朝鮮政権に代わって韓国内で思想戦を繰り広げ、体制転覆を図る勢力と見ざるを得ない。北朝鮮政権は、韓国国内の対立増幅と韓米間の不和を対南赤化統一戦略のあらすじと見ている。

北朝鮮民主化フォーラムの李東馥(イ・ドンボク)常任代表は、「従北主義者が度々出てくることは、韓国の体制が白黒の境界線を教育する責務を果たさなかったためだ」とし、「北朝鮮の宣伝扇動を遮断して濾過する機能を国家がしなければ、従北主義者は現れ続けるだろう」と強調した。ある公安専門家は、「従北勢力は、新興宗教集団の狂信的な信徒も同然だ」とし、「80年代に、文化、言論、教育分野に浸透した左派が、金大中(キム・デジュン)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)左派政権10年の間、社会のあちこちに根を下ろした」と指摘した。左派政権が、金日成主席、金正日総書記の過去の過ちを覆い隠し、包容の対象とみなし、国家保安法を事実上死文化させたことが、従北勢力拡散の決定的な契機になったことは否定できない。

検察と警察は今からでも、大韓民国の自由民主主義体制を脅かす従北勢力に対する徹底した捜査で、その根と実体、危険性を正確に国民に伝えることが何よりも重要だ。李明博(イ・ミョンバク)政府が発足しても、従北勢力が大手を振るっているのを傍観していたが、韓相大(ハン・サンデ)検察総長就任後、本格的に捜査が行われたことは幸いだ。従北勢力をあぶり出すことができなければ、大韓民国の未来が危ぶまれる。