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[社説]延坪島砲撃から1年、頼もしき2人の二等兵

[社説]延坪島砲撃から1年、頼もしき2人の二等兵

Posted November. 22, 2011 03:54,   

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北朝鮮からわずか6キロメートルという西海(ソヘ・黄海)の末島(マルド)で服務する双子のチョン・ドヒョン、ジェヒョン二等兵(21)は、誇らしき大韓民国の息子だ。彼らは、米国の名門大学であるコーネル大学とシカゴ大学に留学中だった昨年11月23日、北朝鮮の延坪島(ヨンピョンド)砲撃を聞き、海兵隊への入隊を決心した。中東戦争時に米国に留学していたイスラエルの青年たちが先を争って帰国し、銃を手に取ったことを連想させる。

ドヒョン、ジェヒョン兄弟は、大学卒業後に防衛産業関連企業の代替服務や通訳兵などで楽に兵役を終えることもできたが、「祖国が困難な時に先頭に立つ」と言って、今年8月、海兵隊に入隊した。2人は、夜は赤外線戦場監視システム(TOD)で北朝鮮軍の動きを監視する。今この瞬間にも、大韓民国の数十万の若者がこの双子の海兵のように厳しい風を受けながらも目を見開き、韓国の領土と領海、領空を守っている。将兵の苦労と献身のおかげで、国民は安心して生業に従事できる。双子の兄弟のような護国青年たちを見て、社会の指導層の中には恥じ入る人が少なくないだろう。

2010年11月23日午後2時30分頃、北朝鮮軍は民間人の居住地域の延坪島に向かって170発あまりの砲弾を放ち、海兵隊員2人(ソ・ジョンウ兵長、ムン・グァンウク二等兵)と民間人2人が死亡し、多数の負傷者を出した。大統領府と軍指揮部が慌てている時、韓国の海兵隊員は帽子に火がついていることにも気づかず、砲撃拠点に向かってK9自走砲で応酬射撃をした。

金𨛗鎮(キム・グァンジン)国防長官は、「この1年間、韓国軍は敵愾心を燃やし、切歯腐心し、一寸の領土も差し出すことはできないという覚悟で態勢を補完してきた」と述べた。軍が努力してはいるが、安全保障上の不安要素を十分に除去したという確信は与えられていない。一糸不乱の指揮体系の確立に向けた国防改革は失踪した状態だ。空軍作戦司令部が2、3級の軍事機密をゴミとして取り扱って廃棄した事件は、軍規律の弛緩をうかがわせる。

金正日(キム・ジョンイル)集団の赤化統一の野心を遂行する北朝鮮人民軍が主敵だが、国民の中の安全保障意識の緩みと対北朝鮮姿勢の亀裂が韓国の安全保障をさらに危うくしている。北朝鮮が繰り返し挑発しても、社会の一部で「過剰対応をした」、「北朝鮮を刺激したのでそのようなことが起こった」という妄言もあり、軍も動揺するだろう。哨戒艦「天安(チョンアン)」沈没と延坪島砲撃後も北朝鮮は変わらなかった。国民と軍、政府と政界が透徹した安保意識で武装してこそ、北朝鮮の挑発を抑えることができる。