6・15南北共同宣言6周年を記念する「民族統一大祝典」は16日午前、光州(クァンジュ)のヨムジュ体育館で閉幕式を行い、3日間の公式日程を終えた。
北朝鮮代表団は同日午後、全羅南道木浦市(チョルラナムド・モクポシ)の儒逹(ユダル)山を観光した。17日午前には光州学生独立運動記念塔を見学して、午後4時のチャーター機で光州空港から北朝鮮平壌(ピョンヤン)に帰る。
▲「我が民族同士」団結して「反米」?〓2000年の南北首脳会談後、共同宣言発表日の6月15日と光復節(クァンボクチョル=日本植民地支配からの独立記念日)の8月15日に、南北が交互に開催してきた民間主導の行事だったが、すっかり定例化したという評価を受けている。「断続」を繰り返してきた南北政府間の公式会談と違い、この6年間、この祝典は一度も欠かさず開かれてきた。
しかし、毎年南北が共同で発表する「我が民族同士で力を合わせて自主統一を達成しよう」というスローガンな宣言に対しては、懐疑的な見方が多い。祝典が開かれる度に韓国内部の対立の溝も深まっている。
会場のところどころでは、祝典と直接・間接的に連関のある団体と個人が「反米」の掛け声をあからさまに叫んでいた。「利敵団体」の判定を受けている韓国大学総学生会連合(韓総連)所属の学生たちは、15日、光州雲亭洞(ウンジョンドン)の国立5・18民主墓地で「在韓米軍撤去歌」を歌ったほか、光州市内の一部の地域には「南北農民統一団結、在韓米軍を追い出そう」と書かれた主体不明の垂れ幕が掲げられた。
大多数の国民感情とはかけ離れた「内輪だけの宴」という冷めた見方もある。主婦のチョン・ギフェ氏(34・光州市北区斗岩洞)は、「市民の参加が制限された中で、市民団体が中心になって行われた行事だったので、祝典の盛り上がりを感じることができなかった」と話した。
▲祝典の主役は安京浩?〓重責のある北朝鮮関係者が参加しなかった今回の行事では、北朝鮮のミサイル発射準備の動きと、開幕前に「ハンナラ党が政権を握れば、戦争の火炎に包まれるだろう」と発言した安京浩(アン・ギョンホ)北朝鮮祖国平和統一委員会書記局長に「主演」の座を譲り渡した感じだった。
最大野党に対する露骨な反対を唱えて内政干渉の発言をした人物が北朝鮮側の民間代表団長となって「民族の和合」や「統一」を論ずること自体に対する拒否感が、社会各界から吹き出し、祝典期間中、論争を激化させた。
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