Go to contents

韓国人のようなピム監督

Posted August. 11, 2006 04:41,   

한국어

「オランダ人でなく、韓国人のようだ」

フース・ヒディンク、ヨハネス・ボンフレール、ディック・アドフォカートに続き、4回目のオランダ出身のサッカー韓国代表監督ピム・ファーベーク(写真)。

数年間、代表チームでファーベーク監督を見守ったチームドクターの金ヒョンチョル氏は、「ファーベーク監督は既存のオランダ出身監督とは違ってとても韓国的だ」と話した。

では、オランダ人はどんな人なのか。

ヒディンク元監督はいつか、「君たちがオランダ人を知っているか」と聞き、自ら答えた。

「オランダ人は、体全体にギブスをしていても、自分の前に10ウォン玉が一つ落ちていれば、身を投じて口でくわえてでもそのお金を拾う人だ」と。

海水面より低い国土を必死の干拓事業を通じて新しい土地につくりあげたオランダ人は、生き残るために世界を相手に貿易をし商売をした。

「トータルサッカー」を創始し、数多くのサッカー指導者を世界に輸出するオランダサッカーも同じだ。代表チームのスタッフたちは、ファーベーク監督がコーヒーをおごってくれる唯一の監督だと言う。以前の監督たちはスタッフとコーヒーを飲む時も、オランダ人らしく(?)大半が「ダッチペイ」をした。

しかし、ファーベーク監督が「韓国人」と呼ばれるのは、誰よりも韓国を理解しようと努力するためだ。

李ウォンジェ・メディア担当官は、「ヒディンクなど以前の監督たちは、韓国の先輩後輩間の位階秩序を理解できず腹を立てた。そのたびに、当時のファーベーク・コーチは『韓国の文化では先輩後輩関係も重要だ』と長時間説得した」と述べた。

チョン・ハンジン代表チーム次長は、「以前の監督は、言いたいことは何でも言ったが、ファーベーク監督はもっと相手を配慮する」と語った。協会や選手たちに要求事項があっても、状況とタイミングをみながら緻密に注意深く接近すると。

朴イルギ通訳は、「ファーベーク監督は、サッカーとは関係ない部分まできめ細かくチェックする。知り合いのネットワークを総動員し、選手たちが球団でどんな生活をしているかもチェックする」と話した。韓国料理はキムチチゲとビビンバを好む。ゴルフもせず、たまにDVDで映画を見るのが唯一の趣味だ。

しかし、彼も結局はオランダ人だ。

朴通訳も「相手を配慮はするが、言いたいことがある時には、遠回しな表現はしない。とてもストレートだ」と述べた。

韓国文化を理解しオランダの長所まで持ち合わせれば、韓国サッカーが一段階アップグレードできるだろうか。韓国サッカーをオランダのように先進サッカーに引き上げるのが、ファーベーク監督の宿題だ。



jaeyuna@donga.com