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「陀羅尼経」もう一つの存在確認、世界最古の木版印刷本か

「陀羅尼経」もう一つの存在確認、世界最古の木版印刷本か

Posted March. 26, 2007 07:13,   

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世界最古の木版印刷物である国宝126号「無垢淨光大陀羅尼經(8世紀前半製作)」と同じ形態のもう一つの巻き物遺物が存在するという事実が、遅ればせながら確認された。1966年慶州仏国寺釈迦塔(キョンジュ・ブルグクサ・ソカタプ)で陀羅尼経と一緒に出土した遺物だが、これまでその存在が確認されず、学界では研究が全くなされてなかった。

紙類文化財保存処理専門家である竜仁(ヨンイン)大学の朴ジソン文化財保存学科教授は25日、「1989年、国立中央博物観の釈迦塔出土遺物保存処理に参加した時、絹に包まれたまま糸で畿重にも縛られている巻き物を確認した。模様と大きさが国宝126号とまったく同じだった」と述べた。

最近発表された釈迦塔重修記(修理内容を書いた文・1024年)の判読結果、塔を建てる時、二つの陀羅尼経を安置したことが明らかになったことから、同巻き物が8世紀の遺物である可能性が大きいと専門家たちはみている。朴教授は、「国宝126号より完全な形態で残されていた。もう一つの陀羅尼経である確率が高い」と説明した。

重修記を解読したアン・スンジュン韓国学中央研究院専門委員は、「記録上では、陀羅尼経の木版印刷本または竹簡本がもう一つあることが確かで、情況からみる際、1966年に陀羅尼経と一緒に出土されたと推定される」と話した。

同遺物に対する研究が進行し、8世紀の木版印刷物であることが明らかになれば、韓国はもう一つの世界最古の木版印刷本を持つことになる。1966年発見以後、同巻き物が41年の間、国立中央博物收藏庫の中で、「隠された遺物」で残っていたのは出土当時、研究者たちの注目を引くことができなかったうえ、保存処理が始まった1989年までも、遺物出土情況に対する情報が極めて不足していたからだ。釈迦塔遺物保存処理報告書にも一枚の写真が載せられているだけで、何の説明もなかった。



zeitung@donga.com